東京駅から東北新幹線はやぶさ号で約3時間。八戸市は青森県の南東端で太平洋に面する、人口約22万人の港町。かつて水揚げ日本一を誇った漁港と、県内一の工業地帯を誇る産業都市。駅弁は明治時代からの駅弁屋の駅弁が売られ、東京や北海道など東日本の各地でも盛んに売られる。1891(明治24)年9月1日開業、青森県八戸市尻内町。
秋冬の駅弁大会シーズンに向けた、2018(平成30)年秋の新商品か。白飯を液卵で覆い、カキ煮3個を置き、鮭と椎茸のフレークを添え、少々の付合せ。カキも分量も控えめで、気楽に食べられる軽食。カキと卵という食材と調理で消費期限を丸一日持たせられる技術に感心する。秋冬の駅弁大会シーズの終わりをもって、半年間ほどで終売か。
※2021年10月補訂:終売を追記秋冬の駅弁大会シーズンに向けた、2016(平成28)年秋の新商品か。茶飯を多くのアワビに少々のウニとイクラで覆い、玉子焼と野沢菜と柴漬けを添える。付合せの下にも茶飯を詰めた重量級駅弁。2年前の下記「重箱あわびめし」に、かなり似ていると思った。2019年の春頃までの販売か。
※2021年10月補訂:終売を追記秋冬の駅弁大会シーズンに向けた、2014(平成26)年秋の新商品。「前沢牛のおこわ重」(1,350円)、「重箱炙りかきめし」(1,200円)、「和牛ステーキと炙りかきの重箱めし」(1,350円)、「重箱うに・いくらめし」(1,300円)、「重箱いくらめし」(1,350円)、「うにのおこわ重」(1,200円)、「うにといくらとカキのお重」(1,300円)、「重箱うにめし」(1,350円)、「重箱穴子めし」(1,200円)、「うにとカキの重箱めし」(1,250円)の10種類で重箱シリーズを構成したという。これは駅ではなく、主にユニー系列のスーパーの駅弁大会で取り扱われた。
「重箱」を名乗るも重箱を使わず、上げ底容器に身を薄く敷く一階建。茶飯に刻み海苔をまぶし、細かいアワビのスライスをちりばめ、小松菜とガリと柴漬けを添える。メインのアワビは、かまぼこのような味と柔らかさ。こういう淡い味と同じ空間に、柴漬けという刺激物を詰めるなど、おかしい、もったいない、みっともないと思った。2016(平成28)年度までの販売か。
※2018年8月補訂:終売を追記2015(平成27)年7月までに発売か。茶飯の上に、大粒に照るホタテを4個きれいに並べ、イクラ、玉子焼、小松菜、柴漬けで残りを埋めるホタテ丼。ボール紙枠の絵柄もシンプルに、商品名とホタテ4個とイクラ。食べれば大味に感じるが、見た目や写真では豪華。年内で終売か。
※2017年5月補訂:終売を追記秋冬の駅弁大会シーズンに向けた、2014(平成26)年秋の新商品。「前沢牛のおこわ重」(1,350円)、「重箱炙りかきめし」(1,200円)、「和牛ステーキと炙りかきの重箱めし」(1,350円)、「重箱うに・いくらめし」(1,300円)、「重箱いくらめし」(1,350円)、「うにのおこわ重」(1,200円)、「うにといくらとカキのお重」(1,300円)、「重箱うにめし」(1,350円)、「重箱穴子めし」(1,200円)、「うにとカキの重箱めし」(1,250円)の10種類で重箱シリーズを構成したという。これは主に東京駅で販売された模様。
「重箱」を名乗るも重箱を使わず、上げ底の容器にカキ風味御飯を薄く敷き、海苔とシイタケを刻んで覆い、カキ7個を列べ、玉子焼と大根漬を添える。常温でクリーミーなカキを食べる駅弁としては、他駅に遜色のないものだと思った。2016(平成28)年度までの販売か。
2011(平成23)年の9月までに発売か。正八角形の容器を、中身とそのイメージの写真を美しく印刷したボール紙の枠にはめる。中身は茶飯の上を小さなホタテの味噌焼にニンジンやゴボウなどの煮物と玉子焼で覆う区画と、茶飯の上を小さなホタテのバター焼とレンコン梅酢漬で覆う区画と、茶飯を小さなホタテの照り焼と大根桜漬で覆う区画と、大根漬の区画で構成され、本物のもみじの葉を添えるもの。見ればホタテは小さいものが各2個ずつしかはいていないが、他のおかずがしょぼい(失礼)こともあり、ホタテづくしという印象は強く感じた。御飯だらけの駅弁でもある。1年間ほどの販売か。
※2017年5月補訂:終売を追記2009(平成21)年の夏までに発売か。表面を木目仕上げとした固いプラスティック製の円形の容器を、駅弁の名前と中身の写真とホタテの貝殻と食べ方を印刷したボール紙の枠にはめる。中身は茶飯の上にホタテの塩焼き2個と貝柱1個、玉子焼の角切りとウニとイクラ、赤かぶ漬、うに佃煮などを散らすもの。中身は写真ほど具だくさんで美しくはなかったけれど、内容に八戸駅弁として目新しいものはないから、味は保証済。2011年までの販売か。
※2017年5月補訂:終売を追記JR東日本発足20周年記念駅弁の八戸駅版として、そして駅弁催事屋ブランド「駅弁の達人」商品群のひとつとして、2007(平成19)年の秋までに発売。細長い長方形の木目調容器を、中身の写真を掲載したボール紙の枠にはめる。中身はリンゴ酢でほんのり赤く染まった酢飯の上にベビーホタテの照焼を2列で12個列べ、20粒程度のイクラで仕切るもの。
側面のロゴマークに加えて容器の激しい上げ底にも催事臭を感じるが、御飯、帆立、風味のやわらかさは駅弁の域を超えており、催事で名を売ったうえで現地にて定番になるのではないかと思うし、実際にこの2007−2008年の駅弁大会シーズンの駅弁催事では人気を集めた。京王の駅弁大会から会期中に追放された事実は、ちょっと気になる。半年間ほどの販売か。
※2017年5月補訂:終売を追記2003(平成15)年の末頃に発売か。黒い楕円形の容器にプラ製の透明なふたをして、中身の美しい写真を載せた紙枠にはめ、割り箸を刺す。中身はその写真ほど美しくはないが、煮汁で炊いた茶飯の上に柔らかくテリの良い中型帆立が6個ほど載るもので、なんとも食べ応えがある帆立丼。八戸は陸奥湾には面していないものの、ここで出会える帆立駅弁に不自然な感じはしない。価格は2006年の購入時で850円、2008年7月1日から880円。2009年頃までの販売か。
※2017年5月補訂:終売を追記2008(平成20)年3月1日に釧路、八戸、米沢、都城の4種が誕生した、駅弁屋の監修によるレトルト弁当。パック御飯とレトルトを、調理例の写真や監修元や商品名などを掲載したボール紙の箱に詰める。パック御飯とレトルトを電子レンジで暖めて、レトルトの中身を御飯の上にかけて、パッケージの枠に収めてできあがり。
中身は味付飯の上に、暖めたレトルトに入っていたホタテ、タケノコ、シイタケ、ニンジン。八戸駅弁の「てり焼ほたて弁当」とは中身が異なり、八戸駅の駅弁と1対1に対応する商品はないと思うが、ホタテ駅弁の雰囲気は出ていると思う。ただ、味は少々酸っぱい感じ。