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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

JR西日本 新神戸(しんこうべ)駅 JR-West Shin-Kobe Station
2017(平成29)年2月訪問 GoogleMap「新神戸駅」

駅名標 駅舎 駅構内

東京駅から新幹線で3時間弱。神戸市は兵庫県の南東部で大阪湾に面する、人口約150万人の港町。古代からの湊は1868年の開国開港で関西を代表する港湾都市となり、異国情緒や夜景で有名な観光地でもある。駅弁は第二次大戦後に神戸へ移転した駅弁屋の、肉や洋食や新幹線型など、様々な駅弁が賑やかである。1972(昭和47)年3月15日開業、兵庫県神戸市中央区加納町。

神戸のすきやきとしゃぶしゃぶ弁当(1,280円)Kobe no Sukiyaki to Shabushabu Bento
2024年2月25日に阪神百貨店の駅弁大会で購入 Feb. 25,2024

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秋冬の駅弁大会シーズンに向けた、2023(令和5)年秋の新商品。淡い絵柄のスリーブには、神戸ポートタワーとすきやきとしゃぶしゃぶを描く。黒い長方形の容器の2区画に味付飯を詰め、一方を牛肉と白菜と豆腐の煮物で覆いインゲンとお麩で彩り、他方を茹で牛肉と糸こんにゃくで覆いネギとにんじんで彩る。見た目も内容も、すきやきとしゃぶしゃぶの組合せ。神戸の駅弁を昔から知りすぎていると、すき焼きなのに加熱機能付き容器でない、しゃぶしゃぶなのに冷しゃぶの高額駅弁でない、と昭和時代の先進事例での固定観念が邪魔をして、謎の駅弁に見える。

販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682 https://www.awajiya.co.jp/

神戸中華牛バラシチュー飯(1,280円)Kobe Chuka Gyubara Stew-Meshi
2024年1月16日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 16,2024

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2024(令和6)年1月に、新神戸駅や京王百貨店の駅弁大会で発売。商品名のとおり、スリーブのイラストのとおり、真ん丸の容器に白飯を詰め、牛バラシチューとする牛肉の煮込みに中華風あんをかけたもので覆い、茹でチンゲンサイを添え、うずらの卵とクコの実で彩る。これは赤身が豊かなあんかけ牛丼であり、シチューという感じはない。

販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682 https://www.awajiya.co.jp/

元祖牛ちゃんこ弁当(1,150円)Ganso Gyu Chanko Bento
2024年5月に通信販売で購入 May 2024

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2024(令和6)年3月10日に「元祖鶏ちゃんこ弁当」とともに、関西エリアや関東地方の各駅で発売。同日の大相撲大阪場所の開幕に合わせ、前年9月に発売した「元祖牛ちゃんこ弁当」の、加熱機能付き容器でないものを第2弾とした発売した。スリーブの絵柄や、味付き飯を牛肉、タマネギ、糸こんにゃく、ごぼう、豆腐、煮玉子、きのこ、ねぎ、お麩、ニンジンを並べた牛すき焼きで覆う中身は、加熱機能付き容器版と同じ。味も変わらないと思う。常温または冷蔵での販売で、価格は320円安い。加熱機能付き容器版も併売する。

販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682 https://www.awajiya.co.jp/

元祖牛ちゃんこ弁当(1,480円)Ganso Gyu Chanko Bento
2023年9月に通信販売で購入 Sep. 2023

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2023(令和5)年9月10日に「元祖鶏ちゃんこ弁当」とともに、関西エリアや関東地方の各駅で発売。日本相撲協会とのコラボにより、国技の伝統「大相撲」と日本の伝統食「駅弁」が出会い、これぞ日本!という駅弁が誕生したのだという。こちらは「親方編」を名乗り、ちょっとリッチに牛肉を使ったすき焼き味とした。

丸くて黒い加熱機能付き容器を収める紙箱には、力士の絵柄と中身の写真を大きく掲載。この容器に味付き飯を詰め、牛肉、タマネギ、糸こんにゃく、ごぼう、豆腐、煮玉子、きのこ、ねぎ、お麩、ニンジンを並べた牛すき焼きで覆う。味も牛すき焼き丼そのもの。

「ちゃんこ」とは、相撲界の食事。大相撲の年寄が経営する力士の養成所であり、日本相撲協会が興行する相撲競技に出場する選手が必ず所属し共同でトレーニングや生活を送るチーム「(相撲)部屋」では、担当の力士自らが全員分の食事を、主に鍋料理を調理し、共同で食べる。この食事をちゃんこ、又はちゃんこ鍋といい、力士の体型と運動量を支える源となる。

販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682 https://www.awajiya.co.jp/

神戸牛すきやき重(1,600円)Kobegyu Sukiyakiju
2023年1月12日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 12, 2023

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昭和時代から何度も何度も出続ける、新神戸駅弁のすきやき弁当の、2023年時点での姿のひとつ。この容器と内容では、2022年1月までに発売か。2023年1月までに絵柄を変えたスリーブには、赤い太字で大きく「AWAJIYA’S KOBE BEEF SUKIYAKI」と書かれ、これが駅弁の名前のようにも見える。ふたつ重ねた長方形の容器の、下段にきのこピラフを詰め、上段に神戸牛すきやきを、牛肉、糸こんにゃく、とうふ、ごぼう、白菜、たまねぎ、しいたけ、ねぎ、にんじんの煮物を詰める。常温でいただける、水気のある牛すき焼き。温めればもっと、おいしくなりそう。

販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682 https://www.awajiya.co.jp/

神戸の牛めし(1,100円)Kobe no Gyumeshi
2022年4月29日にそごう横浜店のスーパーで購入 Apr. 29, 2022

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2016(平成28)年の2月までに発売か。同じような名前や中身の駅弁は、過去にも売られたことがある。長方形の容器に白飯を詰め、牛焼肉で覆い、焼ビーフン、菜の花和え、にんじん、糸唐辛子を添える。神戸の駅弁の中では、特徴がない牛肉弁当に見える。特徴を求めない客に買われるであろう、普通の牛肉弁当。価格は2022年の購入時で1,080円、2023年時点で1,100円。

※2023年9月補訂:値上げを追記
販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682 https://www.awajiya.co.jp/

あぶり牛とろ玉丼(880円)2020年12月6日に京都駅の駅弁売店「旅弁当にぎわい」で購入
Aburigyu Torotamadon

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2018(平成30)年の春頃に発売か。ふたが透明な長方形のプラ容器に、茶飯を詰め、細かい牛焼肉で覆い、半熟ゆで卵風の加工卵を据え、赤と緑の漬物を添える。シンプルで、ガツガツ食べ進む内容。神戸に限らず、あるいは神戸の駅弁売店でなく、関西エリアで手広く売られる商品である模様。

販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682 https://www.awajiya.co.jp/

神戸名物すきやき弁当(1,180円)Kobe Meibutsu Sukiyaki Bento
2022年9月10日に阪神百貨店の地下食品売り場で購入 Sep. 10, 2022

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この姿と名前では、2022(令和4)年9月の発売か。駅弁催事での商品名は「秋のすきやき弁当」であり、下記の駅弁「神戸名物すきやき弁当」を四季の駅弁に変えたものだと思われる。スリーブの絵柄と宣伝文は従前を踏襲するが、くり、松茸、紅葉と、秋らしい絵柄を加えた。

中身は味付き飯を牛肉煮、糸こんにゃく煮、ごぼう煮、タマネギ煮、豆腐煮、ネギ煮、くり、しいたけ、マツタケ、ニンジンで覆うもので、これもやはり従前どおりのすきやき弁当。くりとマツタケを入れて、秋なのだろう。値段は200円もアップ。12月にはカニ爪とうずらの卵を入れた「冬のすきやき弁当」を発売。

販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682 https://www.awajiya.co.jp/

神戸名物すきやき弁当(980円)Kobe Meibutsu Sukiyaki Bento
2020年5月9日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入 May 9, 2020

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この姿と名前では、2018(平成30)年9月の発売。1988(昭和63)年の発売で、ひもを引くと温まる「あっちっちすきやき御飯」の、30年の時を経て出てきた常温版。味付き飯を、牛肉、糸こんにゃく、ごぼう、豆腐、タマネギ、シイタケ、ネギ、ニンジンの煮物、つまり牛すき焼きで覆うもの。漬物などの付合せを中身にも別添にも持たない、すきやき弁当だけの駅弁は、珍しいかもしれない。玉子は入らない。価格は2020年の購入時で950円、2022年3月から980円。

※2022年4月補訂:値上げを追記
販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682 https://www.awajiya.co.jp/

プレミアム黒毛和牛100%カツサンド(1,200円)Premium Kurogewagyu 100% Cutlet Sandwiches
2017年5月12日に新神戸駅の改札内のカフェで購入 May 12, 2017

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2016(平成28)年頃からの販売か。今回は新神戸駅で買えたが、新大阪駅などでも売られる模様。商品名のとおり、牛カツを食パンで挟んだカツサンドを、小さな三角形にカットして4切れ、透明なトレーに並べ、半透明のフィルムで隠し、真っ白な紙箱に詰め、黒と金でキラキラの掛紙を巻く。

「プレミアム黒毛和牛」を名乗る牛肉がメンチカツになってしまっており、こんなに高価なのに味が優れる感じはなかった。伊丹空港や新大阪駅で売られた「中之島ビーフサンド」と、そんな味やパッケージの雰囲気が似ているなと思ったら、同じ調製元だった。

販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
調製元
株式会社ライトハウス 大阪市西区江戸堀1丁目15−27 連絡先の記載なし http://righthouse.co.jp/

【終売】ほんまもん但馬牛めし(1,380円)Honmamon Tajimagyumeshi (end of sales)
2021年1月11日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 11, 2021

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2020(令和2)年9月10日に発売。「神戸肉流通推進協議会会員が作った本物の但馬牛めし」が売り文句で、調製元はその会員なんだとか。中身は茶飯を牛肉、とうふ、糸こんにゃく、タマネギ、ごぼう、ネギ、ニンジンの煮物で覆うもの。牛めしというよりはむしろ、牛すき焼き丼。価格は2021年の購入時で1,350円、2022年3月から1,380円。同年夏頃までの販売か。

※2023年4月補訂:終売を追記
※2022年4月補訂:値上げを追記
販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682

【終売】炭火焼肉たむらすきやき弁当(1,100円)Sumibiyakiniku Tamura Sukiyaki Bento (end of sales)
2020年7月に通信販売で購入 Jul. 2020

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2020(令和2)年6月17日に発売。大阪の焼肉レストランチェーン店の炭火焼肉たむらと調製元とのコラボ商品。この常温版と、1,350円の加熱機能付き容器版が一緒に出た。以前に新大阪駅で見たことがあるものとは、調製元が異なる。

焼肉店のロゴと黒い色をしたスリーブに収めた黒い容器に、味付き飯を詰め、糸こんにゃくを敷いて牛肉煮で覆い、半身の煮玉子、ネギ炒めとタマネギ炒め、ニンジン、焼き豆腐を添える。関西でよく知られた名前を持つ、駅弁屋が常温向けにカスタマイズしたすき焼き弁当。2020年内までの販売か。

※2022年4月補訂:終売を追記
販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682

【終売】炭火焼肉たむらすきやき弁当(1,350円)Sumibiyakiniku Tamura Sukiyaki Bento (end of sales)
2020年7月に通信販売で購入 Jul. 2020

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2020(令和2)年6月17日に発売。大阪の焼肉レストランチェーン店の炭火焼肉たむらと調製元とのコラボ商品。1,100円の常温版と、この加熱機能付き容器版が一緒に出た。タレ御飯に牛肉煮を載せて、糸こんにゃく、半身の煮玉子、ネギ炒めとタマネギ炒め、ニンジン、焼き豆腐を添えていた。2020年内までの販売か。

※2022年4月補訂:終売を追記
販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682

【終売】淡路屋はんと山田はんの神戸の牛玉弁当(980円)Awajiyahan to Yamadahan no Kobe no Gyutama Bento (end of sales)
2020年7月に通信販売で購入 Jul. 2020

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2020(令和2)年6月17日の発売。神戸の厚焼・玉子焼メーカーである山田製玉部と、調製元の淡路屋とのコラボ商品。そのお互いを細身のスリーブで「淡路屋はん」「山田はん」と呼び合っている。中身は日の丸御飯に牛肉煮、きんぴらごぼう、タマネギなどの炒め物、玉子焼という牛肉弁当。幕の内駅弁サイズの玉子焼が3枚も入るのは、玉子焼屋とのコラボ商品ならでは。収穫報告がほとんど見られず、販売期間はとても短かったか、事実上の通販専用商品だったのか、8月ないし7月には売り止めた模様。

販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682

【終売】令和牛肉三種の神器弁当(1,100円)Reiwa Gyuniku Sansyu no Jingi Bento (end of sales)
2020年1月19日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 19, 2020

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平成から令和への改元に合わせて、2019(令和元)年5月1日に「奉祝鯛めし」(1,300円)とともに発売。今上天皇に承継された三種の神器にちなみ、これを駅弁の名前に加え、きのこピラフを糸こんにゃく、じゃがいも揚、コーン、ブロッコリー、ニンジン、ピクルスとともに覆う牛肉について、ローストビーフ、ステーキ、スキヤキの3種を取り入れた。内容や風味としては、この調製元でよく出会う洋食弁当。2020年1月頃までの販売か。

第125代天皇の明仁(あきひと)は、2016(平成28)年8月に生前退位を表明、文化14年3月(1817年5月)の第119代光格天皇以来202年ぶりに、天皇の崩御(死去)によらない譲位が行われた。明仁の退位と徳仁(なるひと)の第126代天皇への即位により、元号が平成(へいせい)から令和(れいわ)へ替わり、三種の神器が承継された。三種の神器とは「八咫鏡(やたのかがみ)」と「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」と「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」のことで、皇位継承のたびに受け継がれるものであり、その鏡と剣と勾玉であると思われる実物は、天皇を含め誰も見たことがないとされる。

※2020年12月補訂:終売を追記
販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
東海道本線 神戸(こうべ)駅 1874(明治7)年5月11日開業 兵庫県神戸市中央区相生町3丁目
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682

【終売】神戸麻婆すきやき弁当(1,000円)Kobe Mabo Sukiyaki Bento (end of sales)
2019年9月20日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入 Mar. 20, 2019

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2019(令和元)年7月27日の発売。赤いスリーブに収めた赤い容器に御飯を敷き、牛肉煮、糸こんにゃく、豆腐、エリンギ、小松菜、ニンジンで覆う。名前どおり見た目はまったくのすきやき弁当だが、御飯が麻婆豆腐向け香辛料で黒く染まり、口内をじわじわと刺激する激辛の弁当。スリーブの側面に小さく「辛味注意」と書かれてはいるが、上面に唐辛子アイコンでも印字して注意喚起が必要だと思う。半年間ほどの販売か。

※2020年12月補訂:終売を追記
販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682

【終売】酒乃蔵すきやき弁当(1,000円)Sakenokura Sukiyaki Bento (end of sales)
2018年1月27日に阪神百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 27, 2018

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2018(平成30)年1月1日の発売。同月の京王百貨店の駅弁大会でデビューした下記の駅弁「酒乃蔵牛肉弁当」の親戚かと思ったら、調製元のフェイスブックによると「昨夏に発売した商品をグレードアップ」だそうで、こちらが先だった。神戸・灘の銘酒「福寿」の酒粕の使用を共通に、こちらは駅弁の名前のとおり白飯を牛すき焼き肉で覆い、れんこん、煮豆、和え物の付合せ。こういう味が今の関西でうけているのかと思ったら、この日の満員の催事場では客が付いていなかった。駅でも売られたが、半年以内に売り止めたと思われる。

※2019年6月補訂:終売を追記
販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682

【終売】神戸牛めし(1,500円)Kobegyumeshi (end of sales)
2018年1月13日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 13, 2018

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2015(平成27)年1月の京王百貨店の駅弁大会でデビュー。以後も主に新大阪駅や駅弁催事での実演販売で売られる駅弁「神戸牛めし」。ただ、今回の見栄えや中身では、2018(平成30)年1月の京王百貨店の駅弁大会での輸送販売でのみ売られた模様。普段は白い掛紙を使い、エリンギとくるみを添えている。

醤油飯を神戸牛の牛肉煮で覆い、小松菜、コンブとニンジンの煮物、玉子焼を添えていた。この牛肉煮を薄く引き延ばして御飯を覆った牛丼は、茶飯の味付けと柔らかさと水気が合い、肉の味が出て、肉の少量を感じさせない。おいしい駅弁。2018年までの販売か。

※2019年8月補訂:終売を追記
販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682

【終売】酒乃蔵牛肉弁当(1,500円)Sakenokura Gyuniku Bento (end of sales)
2018年1月11日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 11, 2018

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2018(平成30)年1月6日の発売。事実上、同月の京王百貨店の駅弁大会での実演販売でデビュー。東京の京王百貨店、大阪の阪神百貨店、熊本の鶴屋百貨店での駅弁大会を3大駅弁大会と定義し、「人気駅弁大会3店舗合同企画新作『牛肉』駅弁対決」として、京王百貨店代表で米沢駅弁「米沢牛伝統の百年焼肉弁当」、阪神百貨店代表でこの神戸駅弁「酒乃蔵牛肉弁当」、鶴屋百貨店代表で出水駅弁「熊本あか牛と鹿児島黒毛和牛の牛肉めし」を、これらの駅弁大会で同じ1,500円の価格で実演販売した。

中身は2区画の牛丼。酒枡をイメージした容器に、酒粕を含むワサビ漬を添えたステーキ丼、茶飯を牛ステーキ、きんぴらごぼう、さつまいも、山くらげで覆うものと、酒粕と味噌の風味豊かなすき焼き丼、茶飯を牛肉煮で覆い煮玉子を添えるもののセット。酒粕は神戸・灘の銘酒「福寿」のものを使ったという。

小粒ながら柔らかく身厚な焼肉も、酒粕のクセのある臭い。それが粕漬の個性なのだろうが、万人受けはしない感じがした。催事場でも最も苦戦しるように見えた。今後に千円で小柄な味噌粕漬丼が新作駅弁で出ると面白いかもしれない。

この駅弁は、2018(平成30)年の秋頃に終売の模様。

※2019年6月補訂:終売を追記
販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682

【終売】神戸のビフカツ弁当(1,100円)Kobe no Bifukatsu Bento (end of sales)
2017年12月30日に大阪駅のセブンイレブンで購入 Dec. 30, 2017

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2017(平成29)年9月の発売か。すべてボール紙でできた折箱には、神戸とビフカツの絵が描かれる。中身はきのこピラフの半分をビーフカツ、もう半分をジャガイモ、ニンジン、インゲンで覆うだけのシンプルさ。ソース漬けの牛カツに、さらにソースがたっぷりついてきた。2020年の初頭までの販売か。

※2020年12月補訂:終売を追記
販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682

【終売】胡同(ふーとん)焼肉弁当(1,080円)Hutong Yakiniku Bento (end of sales)
2017年12月21日に新神戸駅の駅弁売店で購入 Dec. 21, 2017

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2017(平成29)年11月23日の発売。台湾・台北で予約の取れない人気焼肉店のタレを使い味を再現したという牛焼肉駅弁。パッケージの絵柄は、網焼きの焼肉の写真。中身は白飯を牛肉煮、ナムル、小松菜で覆い、ニンジン、ゼンマイを添える、台湾というよりはむしろ韓国風の焼肉弁当。肉は硬くて香らず、普段の新神戸駅の牛肉駅弁のほうが美味だと思う。駅弁大会シーズンまでの数か月間しか売られなかった模様。

※2019年6月補訂:終売を追記
販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682

【終売】神戸かつサンド(980円)Kobe Cutlet Sandwiches (end of sales)
2017年2月3日に新神戸駅の土産物店兼セブンイレブンで購入 Feb. 3, 2017

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新神戸駅で駅弁売店でなく土産物店で売られていたサンドイッチ。黄色い掛紙で新神戸駅の駅弁屋を名乗るが、調製元は京都府の製パン業者となっていた。茶色いトレー上に、ビーフカツをトーストパンに挟んだ薄く小さく雑なつくりのサンドイッチが3切れ。身も衣も赤黒いビーフカツサンドは、しっかり固めが特徴。2017年の購入時の頃のみの販売か。

※2023年9月補訂:終売を追記
販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
調製元
有限会社 居村屋 京都府八幡市下奈良野神44−1 075(983)5437

【終売】但馬牛すきしゃぶ弁当(1,230円)Tajimagyu Sukishabu Bento (end of sales)
2014年10月25日に西明石駅の駅弁売店で購入 Oct. 25, 2014

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2013(平成25)年10月に1,200円で発売。駅弁の名前のとおり、但馬牛のしゃぶしゃぶ弁当と、但馬牛のすき焼き弁当の詰め合わせ。容器の左側で白飯を薄手の牛肉煮で覆い、右側で白飯を左より厚手の牛肉煮と糸こんにゃくで覆い、真ん中に菜の花と玉子焼とニンジンとドレッシングを据える。2015年の初頭までの販売か。

販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682

【終売】神戸流担担丼(950円)Koberyu Tantandon (end of sales)
2014年9月7日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入 Sep. 7, 2014

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2014(平成26)年8月9日に発売。中華料理屋でおなじみの担々麺(タンタンメン)を、御飯を使う丼に仕立てたもの。黒いプラ製の丼にエスニックライスを詰め、味噌ラー油の牛そぼろ、菜の花のごま油炒め、焼きビーフン、刻んだ味付け海苔で覆う。単体で辛く、添付のラー油をかけるとますます辛く、駅弁では日本一の辛さではないかと思った。秋のスーパーの駅弁大会を賑わせて、年内で売り止めた模様。

販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682

【終売】神戸牛すき焼き弁当(1,330円)Kobegyu Sukiyaki Bento (end of sales)
2012年1月15日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 15, 2012

掛紙 中身
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下記の新神戸駅限定の注文販売駅弁「黒毛和牛神戸すき焼き弁当」を、2011(平成23)年の秋までにリニューアルか。これは京王百貨店の駅弁大会での実演販売で購入したもの。真っ黒な長方形の容器を、神戸や牛にちなむ絵柄をいろいろ描いたボール紙の箱に詰める。中身は白御飯に牛肉煮を載せ、ニンジン、ごぼう、インゲン、糸こんにゃくを添えるもの。牛肉は薄く引き延ばされた感じで、そのためにジューシーでビーフの香りが感じられる。現地で買った前作とは違い、これは見ても食べてもうまい。価格は2012年の購入時で1,300円、2014年4月の消費税率改定で1,330円。2017年までの販売か。

※2019年8月補訂:終売を追記
※2014年6月補訂:値上げを追記
販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682

【終売】よくばり牛肉二刀流(980円)Yokubari Gyuniku Nitoryu (end of sales)
2011年1月14日にさいか屋藤沢店の駅弁大会で購入 Jan. 14, 2011

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2010(平成22)年秋の新作として10月までに発売か。長方形の容器に透明なふたをして、駅弁の名前などを書いたボール紙の枠にはめる。中身はキノコピラフの上にローストビーフをたっぷり、牛肉炙り焼きを少々貼り、いんげん、にんじん、錦糸卵、ピクルスを添えるもの。「二刀流」という割には、ローストビーフと牛肉炙り焼きの分量の比率は8:1ほどで刀の長さは大きく異なるが、キノコピラフの油味と少し脂の抜けたローストビーフが良く合う。2013年までの販売か。

※2015年9月補訂:終売を追記
販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682

【終売】黒毛和牛神戸すき焼き弁当(1,000円)Kuroge Wagyu Kobe Sukiyaki Bento (end of sales)
2010年5月2日に新神戸駅の駅弁売店で購入 May 2, 2010

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2007(平成19)年5月頃に発売した、駅弁売店で注文生産されるタイプの弁当、いわば駅弁版ホカ弁。ホカ弁タイプの黒い容器に、モノクロ印刷で駅弁の名前その他の文字のみを書いた掛紙を巻く。中身は白御飯の上に牛肉、タマネギ、糸こんにゃく、青ねぎ、ニンジンを無造作に載せるもの。

掛紙でも販売員からも一押しされたとおり、確かに出来たてでアツアツなのだが、中身は暖かいだけであまり美味いとは思えない牛丼だった。この調製元の「肉めし」その他の常温駅弁での牛肉の旨さを考えると、掛紙のデザインや容器の選定ともども、駅弁屋の実力が出ていない駅弁だと思う。2011年までに上記の「神戸牛すきやき弁当」(1,300円)へリニューアルされた模様。

※2012年11月補訂:終売可能性を追記
販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682

【終売】牛バラ神戸チャーハン(1,080円)Gyubara Kobe Chahan (end of sales)
2010年1月23日に阪神百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 23, 2010

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2009(平成21)年の年末までに発売か。東海道本線全通(神戸−新橋間)120周年記念弁当の副題が小さく付く。赤塗りのボール紙製容器を、赤と黒で駅弁の名前を描いたボール紙の枠にはめる。中身はチャーハンの上に牛バラ肉の煮込みを6個と牛肉のタレ焼きを載せ、カシューナッツとパプリカを添えるもの。価格は購入時で1,050円、2014年4月の消費税率改定で1,080円。2017年までの販売か。

御飯は炒飯というよりサフランライスの雰囲気で、牛肉も炒飯であればこんな感じには載せないと思うので、これは炒飯駅弁ではなく調製元の得意分野どおりの洋風牛肉駅弁である。チャーハンと考えると高価だが、そう解釈して食べればおいしい神戸の駅弁。ナッツのアクセントが心地よい。

※2020年4月補訂:終売を追記
※2014年6月補訂:値上げを追記
販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682

【終売】神戸牛100%牛肉王子(1,500円)Kobegyu 100% Gyuniku Oji (end of sales)
2008年1月13日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 13, 2008

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2007(平成19)年9月20日に発売。トレー接着の容器に透明なふたをかけて、金色に輝くボール紙の立体容器に詰める。中身は牛丼で、白御飯の上を神戸牛のすき焼き肉とそぼろで覆い、三色のパプリカで彩り、小さなタマネギ煮を添える。他駅に類例を感じる、神戸の駅弁としては没個性的な印象。でも、うまさは十分。

2006年夏の高校野球で優勝した、西東京代表の早実こと早稲田大学系属早稲田実業学校高等部で、優勝投手として活躍した斎藤佑樹に付けられたあだ名が「ハンカチ王子」。試合中にマウンドで汗を青いハンカチでぬぐう姿にテレビや視聴者が食い付き、この年の流行語となった。以後、10代男子のスポーツ選手が活躍する度に「○○王子」の呼称をテレビのワイドショーやスポーツ新聞が付けるようになる。この駅弁の「王子」も、そんな王子ブームにちなんで付けられたことが、神戸新聞の記事で明らかになっている。

現在は販売されていない模様。

※2013年5月補訂:終売を追記
販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682
疑義駅弁

【終売】港町レストラン(1,050円)Minatomachi Restaurant (end of sales)
2007年1月17日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 17, 2007

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2007(平成19)年1月の京王百貨店の駅弁大会で、目玉商品として実演販売し、その催事期間中だけひっそりと新神戸駅で売られ、催事の終了後直ちに予定どおり消滅させた、新たなタイプの疑義駅弁。

トレーを接着した長方形の容器に透明なふたをして、神戸の名所とプロデュース元ホテルを柔らかに描いたボール紙の枠にはめる。中身は写真のとおり、白御飯に神戸牛100%使用というミンチカツを載せるだけで、この上ないシンプルさ。デミグラスソースと人参とインゲンを添える。

メインはつまり牛コロッケなので、これに千円以上のお金を支払う抵抗感はある。でも柔らかく風味良く、うまい。でも高い。通常の牛肉が入っていれば感じないだろう葛藤がそこに生まれる。味と中身は評価したいけど、買った人や食べた人の評価は厳しくなりそうな感じ。

駅弁大会実演販売商品に新作が投入されることは悪くないし、期間限定の記念駅弁もよくある話。しかしこの弁当は催事期間中のみの販売であることを該当ホテルのホームページに明記し、それが調製元のページには明記されず、催事場や百貨店チラシでも無視された。

駅でもともと売る気がなさそうな商品を、大々的に駅弁として宣伝し大量販売し、最近は疑義駅弁の指摘が見られるので催事期間中は一応駅にも少し置いておき、催事が終わったらさっさと撤収したと言われかねない商法は、これが一般に広く認知されれば駅弁と駅弁催事を消滅させるだろう。普段は現地で人気も実力もある駅弁を売るのに、しかし同時に催事場では疑義駅弁を売る商売は、駅弁サイト運営者の個人的意見としては、理解し難いし、残念でならない。催事場で対決し打ち負かした大船駅弁も、同様の商法であり商品であった。

調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682

【終売】ぼっかけ牛飯どんとこい(750円)Bokkake Gyumeshi Dontokoi (end of sales)
2003年11月8日に小田急百貨店藤沢店の駅弁大会で購入 Nov. 8, 2003

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2003(平成15)年の秋に発売か。発泡材を枠にしたビニールトレーに透明なふたと薄いボール紙のふたをして麻ひもでしばる。中身は御飯の上に、濃い甘辛に煮込まれた牛肉と牛すじとコンニャク、そして刻みネギがぶっかけられる。良くも悪くも御飯が進む味であり、牛すじとコンニャクの食感とのマッチングに好みが分かれると思う。山陽本線新長田駅弁を名乗るが、新長田駅で販売されたかは不明。

それもそのはず、兵庫県神戸市長田区だけで細々と親しまれてきた「ぼっかけ」を駅弁で再現したもの。同様に地元の名物であった「そばめし」が冷凍食品化を経て全国化したことを受けて、二匹目のドジョウを狙い2002年頃から地元で次々に商品化されているところ。今のところブレイクとまではいっていない。

長田は1995年1月の阪神大震災で最も被害が大きかった地域のひとつ。区画整理や再開発や新築改築を頑なに拒んだ現在の建築法令に合致しない建物の密集市街地が地震で倒壊し焼き尽くされたもので、その面では起こるべくして起こった災難だと突き放す向きもあるが、震災後に税金や借金を投入し整備された新たな合法市街地にはない人々の触れ合いがあったと懐かしむ向きもあり、この地で再び興ることを選択した市民住民によって様々な地域振興策が活発に打ち出されているところ。その中にこの「ぼっかけ」もある。

現在は販売されていない模様。

※2013年5月補訂:終売を追記
販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
山陽本線 新長田(しんながた)駅 1954(昭和29)年4月1日開業 兵庫県神戸市長田区松野通一丁目
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682

【終売】神戸ワイン弁当(1,600円)Kobe Wine Bento (end of sales)
2005年の春頃に撮影 2005

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1984(昭和59)年に発売された、史上初のワイン付き駅弁。ダークな木目調のボール紙容器に掛紙代わりの紙のふたをして茶色いリボンで留める。中身はサフランライスに神戸牛ステーキ、トーストやサラダ、そして神戸ワインのクオーターボトル(180ml)が1本と透明プラ製カップがひとつ付いている。

神戸ワインと同時の駅弁登場時にはハーフボトル(360m)が付いていたが、ワインの品薄でまもなく販売中止となり、5年の休止期間を経て駅弁専用ワインボトルとともに再登場したとか。神戸ワインは神戸市プロデュースの官製ワインだが、さすが震災前までは「神戸株式会社」などと言われただけあって、商売上手で神戸牛と並ぶ名産となった。

かつては一日50個限定、後に20個限定となり、原則として予約販売である模様。2014年時点では販売休止中。そのまま売り止めてしまったようで、ネット上などで終売が惜しまれた。

※2020年12月補訂:終売を追記
※2014年6月補訂:現況を追記
販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
東海道本線 神戸(こうべ)駅 1874(明治7)年5月11日開業 兵庫県神戸市中央区相生町3丁目
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682

【掛紙】しゃぶしゃぶ弁当松風(1,400円)Shabushabu Bento Matsukaze
1994年6月1日調製 Jun. 1, 1994

掛紙

入手状況から1994(平成6)年6月1日11時の調製と思われる、昔の神戸駅弁の箱の一部。1974(昭和49)年10月の発売は、しゃぶしゃぶを常温の駅弁にして発売したことと、当時の駅弁の2倍から3倍もする1,000円の価格で、大いに話題となった。

販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
東海道本線 神戸(こうべ)駅 1874(明治7)年5月11日開業 兵庫県神戸市中央区相生町3丁目
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682

【掛紙】すきやき御弁当(価格不明)Sukiyaki Obento
調製年月日不詳 1980's

掛紙

昭和50年代頃のものと思われる、昔の神戸駅弁の紙箱の一部。調製元の所在地が生田区なので、1980(昭和55)年より前のものだろう。神戸の開港時や日本の開国時を思わせるような、当時の表現でいう異人が乗る四人乗りの馬車に見えるイラストを使う。この調製元の名称に駅名が併記されていないため、駅弁でなく市販か仕出しの弁当向けの容器かもしれない。

販売駅
山陽新幹線 新神戸(しんこうべ)駅 1972(昭和47)年3月15日開業 兵庫県神戸市中央区加納町
東海道本線 神戸(こうべ)駅 1874(明治7)年5月11日開業 兵庫県神戸市中央区相生町3丁目
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市生田区相生町2 078(351)1682