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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

JR九州 鹿児島中央(かごしまちゅうおう)駅 JR-Kyushu Kagoshima-chuo Station
2022(令和4)年12月訪問 GoogleMap「鹿児島中央駅」

駅名標 駅舎 駅構内

博多駅から九州新幹線で約1時間。鹿児島市は鹿児島県の中部で鹿児島湾に面する、人口約59万人の城下町で県庁所在地。活発な火山活動が続く桜島がシンボル。駅弁は明治時代からの鹿児島駅の駅弁屋が1943(昭和18)年に進出し、2006年頃に撤退、以後はキヨスクその他の駅売店で、主に出水駅の駅弁屋の商品が売られる。1913(大正2)年10月11日開業 鹿児島県鹿児島市中央町。

頂点!鹿児島黒牛焼肉御膳(1,480円)Choten! Kagoshima Kuroushi Yakiniku Gozen
2025年1月9日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 9, 2025

掛紙 中身
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秋冬の駅弁大会シーズンに向けた、2023(令和5)年秋の新商品か。長方形のプラ容器に味付け飯を詰め、鹿児島黒牛の焼肉ときんぴらごぼうで覆い、白ごまと糸唐辛子を載せ、サツマイモの甘露煮と高菜漬けを添える。品質と分量で、お肉がもう少し欲しい牛丼弁当だと感じた。価格は2023年時点で1,380円、2024年時点で1,450円、2025年時点で1,480円。

このシーズンには掛紙に「頂点」と記す鹿児島中央駅弁が、少なくとも3種類は出た。公益社団法人全国和牛登録協会が5年に一度開催する黒毛和種の品評会「全国和牛能力共進会」の、2022(令和4)年10月に鹿児島県で開催された第12回で、8つの出品区と特別区のうち6部門で1位の農林水産大臣賞を得たことをもって、「和牛日本一」を獲得したことにちなむらしい。

販売駅
鹿児島本線 鹿児島中央(かごしまちゅうおう)駅 1913(大正2)年10月11日開業 鹿児島県鹿児島市中央町
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−3 0996(62)0617 https://shoeiken.com/

熊本あか牛と鹿児島黒牛牛づくし弁当(1,480円)Kumamoto Akaushi to Kagoshima Kuroishi Gyuzukushi Bento
2024年10月8日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭 セレクト」で購入 Oct. 8, 2024

掛紙 中身
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秋冬の駅弁大会シーズンに向けた、2023(令和5)年秋の新商品として、スーパーへ半年間ほど出荷か。2024年シーズンは9月のJR九州の駅弁キャンペーン「第15回九州駅弁グランプリ」と、10月のJR東日本の駅弁キャンペーン「駅弁味の陣2024」へエントリーし、鹿児島中央駅や東京駅などで発売。その名のとおり、長方形のプラ容器に白飯を詰め、熊本あか牛のすき焼き風と鹿児島黒牛のカルビ焼肉で覆い、ささがきごぼうも詰め、糸唐辛子で彩り、さつまいもと高菜を添える。具はこの7種だけであり、牛肉づくしのお弁当になっている。お肉はたぶん、掛紙での配置とは逆で、写真の左側が赤身の多い熊本あか牛、右側が脂身の多い鹿児島黒牛だったと思う。

販売駅
鹿児島本線 鹿児島中央(かごしまちゅうおう)駅 1913(大正2)年10月11日開業 鹿児島県鹿児島市中央町
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−3 0996(62)0617 https://shoeiken.com/
疑義駅弁

鹿児島黒牛リブロースステーキ弁当(1,980円)Kagoshima Kuroishi Rib-Loin Steak Bento
2024年2月4日に鶴屋百貨店の駅弁大会で購入 Feb. 4, 2024

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2024(令和6)年1・2月の鶴屋百貨店の駅弁大会で、鹿児島中央駅の駅弁として実演販売。長方形のプラ容器に白飯を詰め、ささがきごぼうで覆い、鹿児島黒牛のリブロースステーキでさらに覆い、いんげんで彩り、玉子焼と高菜漬を添える。催事場での調製とこの値段により、お肉が輝くおいしい焼肉丼だった。同じく催事向けに「鹿児島黒牛リブロースステーキ重」という、掛紙の「弁当」と「重」との違い以外はまったく同じ商品があるらしい。

販売駅
鹿児島本線 鹿児島中央(かごしまちゅうおう)駅 1913(大正2)年10月11日開業 鹿児島県鹿児島市中央町
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−3 0996(62)0617 https://shoeiken.com/

うなぎと鹿児島黒毛和牛弁当(1,450円)Unagi to Kagoshima Kurogewagyu Bento
2023年12月17日に鹿児島中央駅の商業施設の駅弁売り場で購入 Dec. 17, 2023

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

秋冬の駅弁大会シーズンに向けた、2020(令和2)年秋の新商品か。長方形の容器にとりめしを敷き、錦糸卵を敷いたうなぎの蒲焼きと、きんぴらごぼうを敷いた鹿児島県産黒毛和牛のすき焼きで覆い、紅生姜を添える。名前どおりの中身。冷蔵での販売でも温めても、掛紙の美しい写真ほどの味は無理かもしれないが、ウナギ入りで牛肉も入る駅弁で、この価格に抑えたのはなかなか。価格は2020年の発売時で1,350円、2025年時点で1,450円。

※2025年5月補訂:値上げを追記
販売駅
鹿児島本線 鹿児島中央(かごしまちゅうおう)駅 1913(大正2)年10月11日開業 鹿児島県鹿児島市中央町
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−3 0996(62)0617 https://shoeiken.com/

ぐるり九州お肉の旅(1,380円)Gururi Kyushu Oniku no Tabi
2023年11月15日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入 Nov. 15, 2023

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2023(令和5)年11月10日に、鹿児島中央、博多、東京、新大阪の各駅で発売。日本鉄道構内営業中央会の「駅弁マーク」制定35周年を記念し、会員のうち29社が主に11月10日から期間限定で販売した31種類の記念駅弁のうち、鹿児島中央駅の駅弁屋のもの。お肉の文字と写真を使う赤い掛紙には、大きな駅弁マークも描かれた。

中身は、御飯を佐賀牛の焼肉とごぼうで覆うものと、御飯を鹿児島黒豚の角煮と鶏炭火焼きで覆うものと、御飯を熊本あか牛のすき焼きとそぼろと錦糸卵で覆うものの、3区画の詰合せ。タレの味付けが強くて牛か豚か鶏か分からなくなることもあるいつもの鹿児島中央駅弁の味に、タレを使わずモツの雰囲気がある鶏炭火焼きがアクセントを添える。11月10日から当分の間販売。

2024年9月のJR九州の駅弁キャンペーン「第15回九州駅弁グランプリ」では、博多松栄軒の博多駅弁としてエントリーした。

※2024年9月補訂:現況を追記
販売駅
鹿児島本線 鹿児島中央(かごしまちゅうおう)駅 1913(大正2)年10月11日開業 鹿児島県鹿児島市中央町
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−3 0996(62)0617 https://shoeiken.com/

牛肉三昧(1,230円)Gyuniku Zanmai
2016年10月22日に鹿児島中央駅の駅弁売り場で購入 Oct. 22, 2016

掛紙 中身
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2016(平成28)年10月に「黒豚三昧」「牛肉三昧」「鶏肉三昧」がまとめてデビュー、同時にJR九州の駅弁キャンペーン「第12回九州駅弁グランプリ」へまとめてエントリー、さらに東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」でまとめて販売。ボール紙製パッケージのデザインもよく似ている。

黒い長方形の容器の牛肉三昧は、茶飯を牛タンたれ焼き、牛すき焼き、牛そぼろで覆い、紅生姜を添える牛丼。中身も味も常温や冷蔵の駅弁として標準的なタイプで、鹿児島でなくてもよいような。価格は2016年の発売時や購入時で1,150円、2021年時点で1,180円、2024年時点で1,080円、2025年時点で1,230円。

※2025年5月補訂:価格の改定を追記
※2021年3月補訂:値上げを追記
販売駅
鹿児島本線 鹿児島中央(かごしまちゅうおう)駅 1913(大正2)年10月11日開業 鹿児島県鹿児島市中央町
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−3 0996(62)0617 https://shoeiken.com/

【終売】薩摩郷土料理元祖とんこつ弁当(1,200円)Satsuma Kyodoryori Ganso Tonkotsu Bento (end of sales)
2023年12月16日に鹿児島中央駅の商業施設の駅弁売り場で購入 Dec. 16, 2023

掛紙 中身
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2023(令和5)年10月に、出水駅と鹿児島中央駅で発売。同月からのJR九州の駅弁キャンペーン「第14回九州駅弁グランプリ」にエントリー。公式にも記事でも紹介されないが、昭和時代の西鹿児島駅(現在の鹿児島中央駅)の名物駅弁「とんこつ弁当」を復刻したものだろう。掛紙の絵柄は当時と同じで、市販の弁当容器もその再末期と似たものが使われる。

中身は茶飯に刻みしいたけを散らし、豚肉のスペアリブ「豚骨(とんこつ)」、薩摩揚げと玉子焼、がんもどきやごぼうなどの煮物、大根なます、さつまいも。駅弁では久々で昔懐かしい、鹿児島の郷土料理であるスペアリブの煮込みは、今の宣伝文なら「コラーゲンたっぷり」と表現しそうな、豚肉やお肉のようでそうでないような弾力感。駅弁の発売が話題になった感じは受けないが、例えば国鉄を知るような世代の鉄道ファンや駅弁ファンには、ひそかに注目されたのではないかと思う。駅弁大会シーズンの半年間ほどの販売か。

※2025年5月補訂:終売を追記
販売駅
鹿児島本線 鹿児島中央(かごしまちゅうおう)駅 1913(大正2)年10月11日開業 鹿児島県鹿児島市中央町
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−3 0996(62)0617

【終売】駅弁屋の牛肉弁当(1,380円)Ekiben-Ya no Gyuniku Bento (end of sales)
2023年12月17日に鹿児島中央駅の商業施設の駅弁売り場で購入 Dec. 17, 2023

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

秋冬の駅弁大会シーズンに向けた、2023(令和5)年秋の新商品か。田の字の4区画に、山菜ナムルと牛焼肉丼、きんぴらごぼうと牛すき焼丼、錦糸卵と牛そぼろ丼、筑前煮となますと煮豆を、それぞれ詰める。「三種の牛肉幕の内」の副題を付けたが、幕の内弁当の要素はどこにもないと思う、いろんな牛肉を使ったお弁当。掛紙の写真で思い浮かべるような美しさや旨さも、なかったと思う。駅弁大会シーズンの半年間ほどの販売か。

※2025年5月補訂:終売を追記
販売駅
鹿児島本線 鹿児島中央(かごしまちゅうおう)駅 1913(大正2)年10月11日開業 鹿児島県鹿児島市中央町
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−3 0996(62)0617

【終売】昔ながらの鹿児島かしわめし(980円)Mukashinagara no Kagoshima Kashiwameshi (end of sales)
2023年12月17日に鹿児島中央駅の商業施設の駅弁売り場で購入 Dec. 17, 2023

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鹿児島純心女子短期大学との共同開発により、2019(令和元)年の5月までに発売か。長方形のプラ容器にとりめしを敷き、鶏肉のほぐしと錦糸卵と刻み海苔で覆い、椎茸とタケノコとにんじんの煮物、昆布巻、薩摩揚げ、さつまいも、なます、紅大福を添える。鹿児島でかしわめしとは聞いたことがなく、この鶏飯に九州北部や都城の駅弁のような滋味はないものの、鹿児島中央駅の駅弁なのに千円を切る安さと、おかずの多さで勝負する。鶏飯の部分の見た目が、鶏肉のほぐし方が、昭和時代の西鹿児島駅弁「さつま鳥めし」に似ているかもしれない。価格は2021年時点で880円、2023年時点で980円。2023年までの販売か。

※2025年5月補訂:終売を追記
販売駅
鹿児島本線 鹿児島中央(かごしまちゅうおう)駅 1913(大正2)年10月11日開業 鹿児島県鹿児島市中央町
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−3 0996(62)0617

【終売】かごしまのっける(特製味噌ダレあご肉焼弁当)(800円)Kagoshima Nokkeru (end of sales)
2021年3月13日に博多駅の九州新幹線10周年記念イベントで購入 Mar. 13, 2021

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2021(令和3)年3月のJR九州の駅弁キャンペーン「熊本・鹿児島 九州新幹線駅弁シリーズ2021」にエントリー。鹿児島県霧島市福山町牧之原の牛肉業者が、2015(平成27)年に売り出したランチボックスが販路を広げ、2019(令和元)年5月頃から鹿児島中央駅の駅弁売り場でも販売されるようになったものらしい。

駅弁に稀なクラフト風のテイクアウト向け紙箱に、直に白飯を詰め、おかずを詰めたトレーを被せてふたをして、ブランドのシールを貼る。これは商品名「特製味噌ダレあご肉焼弁当」ということで、ぶつ切り状の豚焼肉と、ニンジンやタマネギやダイコンやキャベツなどの野菜をたっぷり詰めて、ひじきや細身のゆで卵などを添えていた。駅弁としては安価で水気が豊か、今風におしゃれな惣菜ないしランチボックス。

駅では2021年4月頃までの販売か。2023年の5月までには鹿児島中央駅での販売が復活した模様。2024年でまた終売か。

※2025年5月補訂:終売を追記
※2024年3月補訂:駅での販売を追記
※2023年4月補訂:駅での終売を追記
販売駅
鹿児島本線 鹿児島中央(かごしまちゅうおう)駅 1913(大正2)年10月11日開業 鹿児島県鹿児島市中央町
調製元
有限会社 くすもと 鹿児島県霧島市福山町福山5343 0995(56)2615

【終売】かごしまのっける(鹿児島黒毛和牛焼肉弁当)(800円)Kagoshima Nokkeru (end of sales)
2021年3月13日に博多駅の九州新幹線10周年記念イベントで購入 Mar. 13, 2021

掛紙 中身
掛紙 外観 中身 中身 中身

2021(令和3)年3月のJR九州の駅弁キャンペーン「熊本・鹿児島 九州新幹線駅弁シリーズ2021」にエントリー。鹿児島県霧島市福山町牧之原の牛肉業者が、2015(平成27)年に売り出したランチボックスが販路を広げ、2019(令和元)年5月頃から鹿児島中央駅の駅弁売り場でも販売されるようになったものらしい。

これは商品名「鹿児島黒毛和牛焼肉弁当」ということで、丸くて白い紙カップに白飯を詰め、牛焼肉と、ニンジンやタマネギやダイコンやキャベツなどの野菜をたっぷり詰めて、ひじきやパセリや細身のゆで卵などを添えていた。駅弁としては見栄えと野菜の多さで、今風におしゃれな惣菜ないしランチボックス。

駅では2021年4月頃までの販売か。2023年の5月までには鹿児島中央駅での販売が復活した模様。2024年でまた終売か。

※2025年5月補訂:終売を追記
※2024年3月補訂:駅での販売を追記
※2023年4月補訂:駅での終売を追記
販売駅
鹿児島本線 鹿児島中央(かごしまちゅうおう)駅 1913(大正2)年10月11日開業 鹿児島県鹿児島市中央町
調製元
有限会社 くすもと 鹿児島県霧島市福山町福山5343 0995(56)2615

【終売】鹿児島黒毛和牛牛めしとハラミ焼肉弁当(1,280円)Kagoshima Kurogewagyu Gyumeshi to Harami Yakiniku Bento (end of sales)
2020年1月9日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 9, 2020

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秋冬の駅弁大会シーズンに向けた、2019(令和元)年秋の新商品か。味付飯を牛すき焼きと牛ハラミ焼肉とナムルで覆い、玉子焼とつぼ漬を添える。今回の松栄軒は、ナムルを混ぜた二色の薄切り焼肉がおいしかったと思う。シーズン終了までの約半年間の販売か。

※2021年3月補訂:終売を追記
販売駅
鹿児島本線 鹿児島中央(かごしまちゅうおう)駅 1913(大正2)年10月11日開業 鹿児島県鹿児島市中央町
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−3 0996(62)0617

【終売】日本一鹿児島黒毛和牛カルビ焼肉と佐賀牛すき焼きめし(1,500円)Nipponichi Kagoshima Kurogewagyu Garbi Yakiniku to Sagagyu Sukiyakimeshi (end of sales)
2020年1月2日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入 Jan. 2, 2020

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2019(平成31)年3月までに東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で発売か。同じ調製元の他の駅弁でも見たような、丼と丼を付合せで仕切るセット商品。今回の中身は、どちらが鹿児島黒毛和牛でどちらが佐賀牛なのか分からないが、右と左に牛焼肉丼、中央に玉子焼とナムル。冷蔵での販売とはいえ、長い名前で煽っていて、この品質。価格と分量も勘案して、どうすればこの商品に良い点や特徴や個性を見いだせるのか頭を抱えた。1年間ほどの販売か。

※2021年3月補訂:終売を追記
販売駅
鹿児島本線 鹿児島中央(かごしまちゅうおう)駅 1913(大正2)年10月11日開業 鹿児島県鹿児島市中央町
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−3 0996(62)0617

【終売】薩摩牛4%の奇跡牛肉弁当(1,500円)Satsumagyu 4percent no Kiseki Gyuniku Bento (end of sales)
2019年1月20日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 20, 2019

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2019(平成31)年1月の京王百貨店の駅弁大会で実演販売。白御飯を牛肉煮と煮玉子と錦糸卵で覆い、ニンジンとインゲンと紅生姜で彩り、高菜とごぼうを添える。「薩摩牛4%の奇跡」とは、鹿児島市の食肉業者のブランド牛の名前で、日本食肉格付協会の牛枝肉取引規格で歩留等級A、肉質等級5、脂肪交雑基準10以上のものが全体の4%なのだというものか。味は可もなく不可もなく、しかし肉の少ない牛肉弁当だった。京王百貨店駅弁大会の後に売られたかどうかは分からない。

販売駅
鹿児島本線 鹿児島中央(かごしまちゅうおう)駅 1913(大正2)年10月11日開業 鹿児島県鹿児島市中央町
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−3 0996(62)0617

【終売】くまもとあか牛御膳(1,200円)Kumamoto Akaushi Gozen (end of sales)
2018年1月18日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 18, 2018

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2016(平成28)年秋の新作か。長方形の容器に茶飯を詰め、牛すき焼き、牛そぼろ、錦糸卵で覆い、花れんこん、山菜、紅生姜を添える。その中身は同じ調製元の熊本駅弁「くまもとあか牛ランチBOX」とまったく同じ。ざらついた味も同じ。2018年までの販売か。

※2020年5月補訂:終売を追記
販売駅
鹿児島本線 鹿児島中央(かごしまちゅうおう)駅 1913(大正2)年10月11日開業 鹿児島県鹿児島市中央町
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617

【終売】熊本あか牛と鹿児島黒毛和牛の牛肉めし(1,500円)Kumamoto Akaushi to Kagoshima Kurogewagyu no Gyunikumeshi (end of sales)
2018年1月11日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 11, 2018

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2018(平成30)年1月の京王百貨店の駅弁大会での実演販売でデビュー。東京の京王百貨店、大阪の阪神百貨店、熊本の鶴屋百貨店での駅弁大会を3大駅弁大会と定義し、「人気駅弁大会3店舗合同企画新作『牛肉』駅弁対決」として、京王百貨店代表で米沢駅弁「米沢牛伝統の百年焼肉弁当」、阪神百貨店代表で神戸駅弁「酒乃蔵牛肉弁当」、鶴屋百貨店代表でこの出水駅弁「熊本あか牛と鹿児島黒毛和牛の牛肉めし」を、これらの駅弁大会で同じ1,500円の価格で実演販売した。

最近の駅弁で一般的な長方形の容器に茶飯を詰め、上手を醤油と赤酒またはワサビで味付けさせる熊本あか牛の焼肉で、下手を醤油と日本酒で味付けた鹿児島黒毛和牛のすき焼きでそれぞれ覆い、はじかみで彩り、高菜と玉子焼を添える。

熊本のほうの後付けの味付けは、いずれも袋タイプで開封が難しく、なかなか面倒。しかしそのまま食べると、過去の赤牛駅弁にあった赤身の香りや歯応えがない感じ。鹿児島のほうはかなり甘味に偏る甘辛な味付けで、九州を感じた。今回の京王の催事場では、実演販売が王者の米澤駅弁「牛肉どまん中」その他の牛肉駅弁だらけで客が分散してしまったが、それでも3店舗対決では一番人気に見え、会期後半では行列ができていた。この3大会でのみ販売か。

※2020年5月補訂:終売を追記
販売駅
鹿児島本線 鹿児島中央(かごしまちゅうおう)駅 1913(大正2)年10月11日開業 鹿児島県鹿児島市中央町
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617

【終売】鹿児島黒毛和牛ステーキ&すき焼き弁当(1,250円)Kagoshima Kurogewagyu Steak and Sukiyaki Bento (end of sales)
2015年5月23日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入 May 23, 2015

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2015年5月13〜26日の東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」での実演販売に向けて開発した新作か。白御飯の一部をささがきごぼうで覆い、牛焼肉の厚いのと薄いのを並べて、玉子焼と紅生姜を添える。こういう商品なのか、それとも東京駅での実演販売の影響か、普段の出水や鹿児島の駅弁より、食感がガサガサで、味付けがおとなしめ。掛紙の牛肉のイメージ写真が美しすぎて損をしているが、肉の分量と品質は悪くないと思った。今回買った弁当の調製元は、東京駅弁の日本レストランエンタプライズ。2018年までの販売か。

※2020年5月補訂:終売を追記
販売駅
鹿児島本線 鹿児島中央(かごしまちゅうおう)駅 1913(大正2)年10月11日開業 鹿児島県鹿児島市中央町
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617

【終売】かごんま黒黒黒(1,080円)Kagonma Kuro Kuro Kuro (end of sales)
2014年11月4日に鹿児島中央駅の駅弁売り場で購入 Nov. 4, 2014

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2014(平成26)年10月までに発売され、同年のJR九州の駅弁キャンペーン「第11回九州駅弁グランプリ」にエントリー。鹿児島県と桜島と、牛と鶏と豚のシルエットでデザインした掛紙に、美しい宣伝文が描かれる。中身は正方形の3区画に、黒牛しぐれ煮丼、黒さつま鶏の唐揚と煮物類、黒豚の味噌焼と高菜と錦糸卵の丼を詰める。駅弁の変わった名前は、黒を3つ使うことから来ている。価格は2014年の発売時で972円、後に1,080円。2019年までの販売か。

※2021年3月補訂:終売を追記
販売駅
鹿児島本線 鹿児島中央(かごしまちゅうおう)駅 1913(大正2)年10月11日開業 鹿児島県鹿児島市中央町
調製元
有限会社 ますみつ 鹿児島県鹿児島市稲荷町24−25 099(247)8821

【終売】桜島灰干し弁当 薩摩黒肉弁(900円)Sakurajima Haiboshi Bento Satsuma Kuronikudon (end of sales)
2014年10月15日にそごう横浜店の九州物産展で購入 Oct. 15, 2014

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2014(平成26)年秋の新作か。鹿児島中央駅で定番の駅弁となった「桜島灰干し弁当」の、似ても似つかぬ姉妹品。細長い容器と、中身の写真を掛紙のつくりは共通している。中身は白飯を鹿児島牛のスタミナ焼、鶏唐揚、桜島鶏の柚子胡椒焼、鹿児島豚三枚肉の塩胡椒焼、同じ豚のしぐれ煮、玉子焼、きんぴらで覆い、梅干し、れんこん、いんげん、紅しょうがも載せるもの。駅弁としたら、超絶に雑多な肉丼。半年間ほどの販売だったと思われる。

販売駅
鹿児島本線 鹿児島中央(かごしまちゅうおう)駅 1913(大正2)年10月11日開業 鹿児島県鹿児島市中央町
調製元
株式会社 樹楽 鹿児島県姶良市加治木町木田2344−4 0995(73)3812
疑義駅弁

【終売】鹿児島黒毛和牛ステーキわっぱめし(1,380円)Kagoshima Kurogewagyu Steak Wappameshi (end of sales)
2014年1月11日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 11, 2014

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掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

2014(平成26)年1月の京王百貨店の駅弁大会で販売。これ以外の場所では売られなかった疑義駅弁である模様。円形の容器に味付飯を詰め、鹿児島黒毛和牛のステーキをスライスして並べ、フライドポテト、さつまいもレモン煮、ニンジンとカボチャの乾燥野菜、紅生姜を添えるもの。牛肉はステーキ状よりすき焼き状がうまいのにと思う程度の、内容も味も普通の牛肉弁当。紙帯にさりげなく、鹿児島県経済農業協同組合連合会のローカルヒーロー「鹿児島黒牛 ギュージンガー・ブラック」が立つ。

販売駅
鹿児島本線 鹿児島中央(かごしまちゅうおう)駅 1913(大正2)年10月11日開業 鹿児島県鹿児島市中央町
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617

【終売】松栄軒の牛鶏豚(1,100円)Shoeiken no Gyu Butadon (end of sales)
2013年1月27日に阪神百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 27, 2013

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2013年1月の阪神百貨店の駅弁大会でデビュー。この駅では「かごんま黒ぶた弁当」で使用した容器に、白御飯を詰めて、牛肉のステーキ、豚肉の味噌焼、鶏肉の塩焼を並べて、サツマイモ、高菜、ブロッコリーなどを添える。牛・豚・鶏とも単体で味も香りも立ち、中身は肉丼だけなのに飽きが来る要素がまったくない。ただ、見栄えや購入動機では、同社で既存の単体な肉丼に負けるかもしれない。商品寿命は数か月程度であった模様。

販売駅
鹿児島本線 鹿児島中央(かごしまちゅうおう)駅 1913(大正2)年10月11日開業 鹿児島県鹿児島市中央町
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617

【終売】曽於(そお)さくら牛しぐれ碗(2,500円)So-o Sakuragyu Shigure Wan (end of sales)
2011年1月13日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 13, 2011

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

九州新幹線全線開業記念駅弁22種のひとつとして、2011(平成23)年1月1日から8月31日まで販売。調製元は出水駅の駅弁屋だが、JR九州、京王百貨店駅弁大会、阪神百貨店の駅弁大会とも鹿児島中央駅の駅弁としたため、こちらに収蔵する。出水駅と川内駅も販売駅として記される。

薩摩焼の黒い碗を、中身や容器や九州新幹線車両の写真を印刷したボール紙の箱に詰める。窯元が7つあり、碗も7種類があるという。中身は白御飯の上に「曽於さくら牛」のすき焼肉のしぐれ煮、煮玉子、ニンジンとシイタケとゴボウを載せるもの。価格はとても高いが、牛肉に厚みがあり、赤身が強いのに柔らかい。甘に傾く甘辛が強いという九州らしい味付けが可ならば、旨い駅弁だと思う。容器は重く厚いものの質感は上々。

2010年3月に商標登録されたばかりの新しいブランド牛「曽於さくら牛」はともかく、曽於という名称そのものが聞き慣れないので調べてみるとやはり、鹿児島県の宮崎県境付近で2005年7月に末吉町、財部町、大隅町が合併してできた新しい市であった。旧郡名であり、3町の合併協議会も「曽於北部合併協議会」でもあり、「囎唹」という表記であれば千年以上の歴史がある地名だそうだが、県外での知名度はこれからの印象。

販売駅
鹿児島本線 鹿児島中央(かごしまちゅうおう)駅 1913(大正2)年10月11日開業 鹿児島県鹿児島市中央町
調製元
出水駅鉄道構内営業株式会社(松栄軒) 鹿児島県出水市上鯖渕712−2 0996(62)0617

【終売】とんこつ弁当(900円)Tonkotsu Bento (end of sales)
2006年1月27日に阪神百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 27, 2006

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 外観 中身 中身

1967(昭和42)年に発売。市販の仕出し弁当向けボール紙製の容器に、武将が焚き火で何かを煮込んでいる絵柄の掛紙をかける。中身は、鶏ガラスープの炊込飯に、とんこつ、きびなご南蛮、黒豆、柴漬け、オレンジなど。とんこつとは、黒豚のあばら肉を焼酎と味噌と黒砂糖で煮込んだ郷土料理。角煮より締まりと密度があり、軟骨のようとか、クリームのようとも表現される。

鹿児島中央駅は、日本最南端の公式な駅弁販売駅。鹿児島県の玄関口で、新幹線やすべての特急列車の始発駅や終着駅である駅は、大衆食堂や大待合室を備えた古き時代の駅舎がJR発足まで持ちこたえたが、九州新幹線を受け入れるために撤去され、大階段が特徴的な赤く新しい駅舎に建て替えられた。

鹿児島市民に「西鹿児島駅」と言っても通じず、「西駅(にしえき)」と言うとわかってもらえた。2004年の駅名改称後の通称は分からないが、新聞では「鹿中央駅」と表現している模様。鹿児島駅は「鹿駅(かえき)」と呼ぶ。

なお、2006年4月までに調製元が駅弁から撤退したとの情報がある。この駅弁は駅で買えなくなった模様。新幹線の開業の頃から、掛紙などの駅弁らしい体裁を廃し、スーパーか仕出しの弁当のような姿になっていたとも聞く。

※2006年5月補訂:写真の掲載と解説文の一部追記
※2006年1月補訂:現況を追記
※2005年5月補訂:写真の掲載と解説文の一部改訂
販売駅
鹿児島本線 鹿児島中央(かごしまちゅうおう)駅 1913(大正2)年10月11日開業 鹿児島県鹿児島市中央町
調製元
株式会社 わたなべ 鹿児島県鹿児島市中央町1−1 099(257)7188

【掛紙】とんこつ弁当(500円)Tonkotsu Bento
調製年月日不詳

掛紙

昭和50年代、1980年前後の、8月3日7時の調製と思われる、昔の西鹿児島駅弁の掛紙。鍋を火にかけた絵柄は、上記の2006年1月購入のものに似る。

販売駅
鹿児島本線 鹿児島中央(かごしまちゅうおう)駅 1913(大正2)年10月11日開業 鹿児島県鹿児島市中央町
調製元
株式会社 わたなべ 鹿児島県鹿児島市城山町1番地 (24)1200