banner 汽車客車客車客車客車客車客車客車客車客車客車
 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

JR東日本 高崎(たかさき)駅 JR-East Takasaki Station
2023(令和5)年8月訪問 GoogleMap「高崎駅」

駅名標 駅舎 駅構内

東京駅から新幹線で約1時間。高崎市は群馬県の中央部に位置する、人口約37万人の城下町ないし宿場町。県内最大の都市であり、2本の新幹線と4本の在来線と私鉄が交わる鉄道の要衝。「だるま弁当」や「とりめし」などの名物を擁す駅弁は、1886(明治19)年以降に松本、矢島、末村の各者が進出し、1958年に合併した高崎弁当のものが、横川駅弁や東京駅弁とともに売られる。1884(明治17)年5月1日開業、群馬県高崎市八島町。

【終売】復刻あさま弁当(1,380円)Fukkoku Asama Bento (end of sales)
2022年10月14日に高崎駅の新幹線改札内の駅弁売店で購入 Oct. 14, 2022

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

2022(令和4)年10月1日に高崎駅で発売、同月のJR東日本の駅弁キャンペーン「駅弁味の陣2022」にエントリー。かつて長野新幹線の開業10周年で2007年に売られた記念駅弁「あさま弁当」を、北陸新幹線の開業25周年を機に復刻して販売した。市販の仕出し容器を包む掛紙の絵柄は、15年前の当時のスリーブの絵柄に似て、描くものがだいぶ省略されている。これに「上州D51弁当」の黒いプラ製の箸を添付した。

中身は栗御飯の周りを、菜の花のごま和え、舞茸天、長芋の磯辺巻揚げ、豚の角煮、信州牛ももステーキ、シルクサーモン照焼、舞茸金平と野沢菜漬、りんご白ワイン煮で囲うもの。高崎の群馬県と長野県にちなんだ内容。復刻駅弁をうたう割には、おかずが15年前とだいぶ異なる。値段も38%アップ。今回は2023年2月まで売られた模様。

新幹線の高崎駅〜長野駅は、1997(平成9)年10月の開業時から北陸新幹線であった。しかし、北陸地方に届かない北陸新幹線では分かりにくいため、旅客案内上は「長野行新幹線」で統一した。世間はほどなく「長野新幹線」と呼び始め、2015(平成27)年3月の長野駅〜金沢駅の延伸開業をもって、高崎駅〜長野駅も含め公式な名称の「北陸新幹線」とした。開業時でリンゴ色をしたE2系電車8両編成は、延伸の前後で青いE7・W7系電車12両編成に置き換えられ、そこでも長野が北陸に変わったように思える。

※2023年11月補訂:終売を追記
販売駅
高崎線 高崎(たかさき)駅 1884(明治17)年5月1日開業 群馬県高崎市八島町
調製元
高崎弁当 株式会社 群馬県高崎市倉賀野町41 027(346)2571

【終売】北陸新幹線25周年記念釜めし(1,800円)Hokuriku Shinkanse 25-Shunen Kinen Kamameshi (end of sales)
2022年10月2日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入 Oct. 2, 2022

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

2022(令和4)年10月1日に、高崎駅と東京駅と軽井沢駅で発売、12月31日まで販売。掛紙にあるとおり、北陸新幹線の高崎−長野間の開業25周年を記念した駅弁で、発売日からのJR東日本の駅弁キャンペーン「駅弁味の陣2022」にエントリー。横川駅の名物駅弁「峠の釜めし」と同じ、益子焼の容器に正方形の掛紙をかけて、漬け物のプラ容器を添えて、ひもで十字にしばるスタイル。容器は赤みがかり、掛紙には現在の北陸新幹線電車のイラストを使う。

中身は、東京を表現したというアサリの混ぜ御飯に、「エビ・カニ・タコの海鮮」を載せ、タケノコ煮、シイタケ煮、うずら卵、くり、あんず、グリーンピース、紅生姜も加えて覆うもの。内容や味のベースは「峠の釜めし」とまるで異なるはずが、見た目によるものか、「峠の釜めし」と同じような味がした。漬け物は「峠の釜めし」と、まったく同じ。実際には2023年2月までは売られたらしい。

北陸新幹線の開業は、1997(平成9)年10月当時の「長野行新幹線」の開業は、横川駅弁と「峠の釜めし」の運命を変えた出来事であった。上野駅と長野を結んだ特急「あさま」が4分間停車する間に、客と釜飯がホームを埋める賑わいが消えた。釜飯は横川駅よりはむしろ、ドライブインやサービスエリアや当時の新幹線車内販売に、都会の駅弁大会で売られる弁当になった。以後も横川駅での釜飯の販売は続くが、それ以外の駅弁はフェードアウト、このような記念の駅弁は、もはや横川駅では売られなくなった。

※2023年11月補訂:終売を追記
販売駅
高崎線 高崎(たかさき)駅 1884(明治17)年5月1日開業 群馬県高崎市八島町
調製元
株式会社 荻野屋 群馬県安中市松井田町横川297−1 027(395)2311

【終売】上信越おむすび辨當 タビ結ビ(860円)Joshinetsu Omusubi Bento Tabimusubi (end of sales)
2015年10月10日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入 Oct. 10, 2015

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

JR東日本の新潟・長野・高崎の3支社合同の販売促進企画の一環で、2015(平成27)年7月18日から11月30日まで、新潟県の上越妙高駅、長野県の長野駅、群馬県の高崎駅で、同じ名前と容器と価格に異なる内容で販売される期間限定駅弁。これは高崎駅版で、これのみがJR東日本の駅弁キャンペーン「駅弁味の陣2015」にエントリーされた。調製元は横川駅の駅弁屋だが、横川駅では売られない模様。

透明なふたをした竹皮編み容器の中で、透明なシートを介して置かれる中身は、下仁田のネギとコンニャクのおにぎり、秋間梅林の梅干しのおにぎり、トンカツ、玉子焼、こんにゃくサラダ、峠の力餅などで、たしかに上州っぽい内容。

販売駅
高崎線 高崎(たかさき)駅 1884(明治17)年5月1日開業 群馬県高崎市八島町
調製元
株式会社 荻野屋 群馬県安中市松井田町横川297−1 027(395)2311

【終売】高崎線開業一三〇周年記念弁当(700円)Takasakisen Kaigyo 130-Shunen Kinen Bento (end of sales)
2013年8月23日に高崎駅の在来線改札内の駅弁売店で購入 Aug. 23, 2013

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

駅弁の名称のとおり、高崎線の開業130周年を記念して、おそらく2013(平成25)年7月1日から9月30日まで発売。JR東日本の「高崎線130周年キャンペーン」の一環でもあるだろう。白御飯を豚肉の生姜焼きで覆い、3色のピーマンやパプリカで彩り、ダイコンとカボチャとニンジンと、「野菜のカレーディップ」なるバター味なグリーンカレーソースを添える。

肉の薄毛具合は気になったが、風味と食感はまあまあ柔らかい。そんな中身よりも、掛紙のデザインが良い。開業から現在までの主要年表と、全線開業当時の錦絵で、美観と資料性を兼ね備えた。また、記念の駅弁にしてはずいぶんと価格が安い。

販売駅
高崎線 高崎(たかさき)駅 1884(明治17)年5月1日開業 群馬県高崎市八島町
調製元
高崎弁当 株式会社 群馬県高崎市倉賀野町41 027(346)2571

【終売】長野新幹線開通10周年記念あさま弁当(1,000円)Nagano Shinkansen Kaitsu 10-Synen Kinen Asama Bento (end of sales)
2007年8月11日に高崎駅の改札外コンコースの駅弁売店で購入 Aug. 11, 2007

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身

「あさま弁当」という名前の駅弁は過去にも存在したが、今回は長野新幹線開業10周年の記念駅弁か。東京〜長野間の簡単すぎる路線図を描いたボール紙の枠に、プラ製のふたが透明な惣菜容器をはめる。中身は栗御飯の周りを豚角煮、舞茸天、クルミと菜の花の和え物、長芋磯辺揚、イワナ塩焼、鯉竜田揚、アンズなると巻など、独特のおかずで囲むもの。お品書きも備わり、山の幸を体感できる。

1997(平成9)年10月開業の長野新幹線は、東京と長野の距離を2時間半ちょっとから1時間半に縮めただけであり、長野五輪の開催がなければ整備は遅れたか、あるいはなかっただろう。しかし10年経てば安中榛名が住宅団地になり、軽井沢が商業で賑わい、佐久平にひとつの街ができ、JRは碓氷峠の特殊な線路を放棄できて、北陸新幹線の金沢までの延伸が決定するなど、開業区間の両端部を除きプラスの効果が出てきている。これがインフラの整備というものだろう。

販売駅
高崎線 高崎(たかさき)駅 1884(明治17)年5月1日開業 群馬県高崎市八島町
調製元
高崎弁当 株式会社 群馬県高崎市倉賀野町41 027(346)2571

【終売】JR20周年記念まるごと群馬(1,100円)JR 20-Shunen Kinen Marugoto Gunma (end of sales)
2007年8月11日に高崎駅の改札外コンコースの駅弁売店で購入 Aug. 11, 2007

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身

「まるごと群馬」を名乗る駅弁は過去にも存在したが、今回は国鉄の分割民営化によるJR各社の発足20周年を記念して2007(平成19)年に発売。けっこう大きな正方形の木目調容器に、群馬県土をシルエットで描くだいぶ大きな掛紙をかける。

9区画に分かれた中身は、日の丸御飯、舞茸御飯、栗おこわ、鶏照焼、エリンギや山芋などの天ぷら、豚しぐれ煮、牛生姜風味、こんにゃくや煮物、山くらげと舞茸煮。山の煮物や揚げ物や和え物が詰まり、高価に見合う雰囲気と風味があると思う。

高崎駅は2005(平成17)年のJR東日本「ステーションルネッサンス」、言い換えれば駅の商業施設化と出改札の縮小整理に伴う構内改装に伴い、かつては乗換通路上の目立つ位置にあった駅弁屋台が一掃されてしまった。とりあえず在来線改札の外にひとつ、駅弁売店を見つけてこれを買えたが、これで駅弁の駅離れや街弁化がまた進んだはず。

販売駅
高崎線 高崎(たかさき)駅 1884(明治17)年5月1日開業 群馬県高崎市八島町
調製元
高崎弁当 株式会社 群馬県高崎市倉賀野町41 027(346)2571