京都駅から新快速電車で約20分。草津市は滋賀県で琵琶湖の南端に位置する、人口約15万人の宿場町。道路交通の要衝であり、ベッドタウンとして近年に飛躍的な発展を遂げている。駅弁は、明治時代からの駅弁屋が改札外に売店を持ち、戦国時代以来の名物「うばがもち」とともに販売。1889(明治22)年7月1日開業、滋賀県草津市渋川1丁目。
2008(平成20)年の春頃に発売か。2018(平成30)年6月までのリニューアルで、長方形のプラ容器を黒いスリーブにはめる姿になり、写真でなく日本語と英語の文字で弁当を宣伝する。中身は割り下の御飯を牛肉煮で覆い、タマネギと青ねぎの炒め物を添えて温泉玉子を落とし、焼豆腐、糸こんにゃく、しいたけ、にんじんを添え、きゅうりと大根の漬物を置くもの。
常温でも作り置ける弁当の姿で、構成と味付けで牛すき焼きが整然と再現された。調製元は草津駅の駅弁屋だが、草津駅でなく京都駅や新大阪駅などで各地の駅弁を集めて売る駅弁売店で販売され、新幹線の友となる。価格は2008年頃の発売時で1,260円、2014年4月の消費税率改定で1,300円、2019年時点で1,350円、2024年時点で1,450円。
※2024年6月補訂:写真を更新し解説文を手直し2009(平成21)年1月12日に購入した、草津駅弁のふた。2018年のリニューアル前は、容器の構造は十分ながら簡素であり、中身に仕切りやおかずはなかった。
※2020年6月補訂:値上げを追記2022(令和4)年の2月までに、スーパーの駅弁催事などで発売か。長方形のプラ容器に白飯を詰め、松阪牛炙りたれ焼と商品名に書いてある牛肉で覆い、ナムルを添える。三重県松阪の牛肉で滋賀県草津の駅弁屋が弁当を作り、京都や大阪あるいは全国で販売することに違和感を覚えてはいけない、駅弁の今風な一形態。
2024(令和6)年1月の京王百貨店の駅弁大会で実演販売。同催事で6種類を販売した「贅沢盛り新作駅弁」のひとつとして、近江牛ステーキと焼肉を「近江牛ステーキ&焼肉弁当」より「今だけ肉60%増量中」とした。長方形のプラ容器に白飯を詰め、近江牛のステーキを4枚並べ、その焼肉ですき間を埋め、ナムルを添える。東京でこれだけの霜降り肉を食べられる弁当としては値段が手頃に思え、催事場でもよく売れていた。草津駅で売られることはないだろうが、京都駅か新大阪駅に出てくるかどうか。
秋冬の駅弁大会シーズンに向けた、2022(令和4)年秋の新商品。容器である真っ黒なプラ製の筒は、水戸駅「奥久慈清流ライン号」や新潟駅「SLばんえつ物語」「SLばんえつ物語磐越西線めぐり」と同じもの。これに「SL北びわこ号」のヘッドマークの絵柄を印字し、その名前や汽車を描いたスリーブに収める。中身は味付き飯を近江牛のすき焼きで覆い、鮎の甘露煮を添えるもの。高額であるものの、地の物は入る印象。
SL北びわこ号は、JR西日本が1995年8月から滋賀県内の北陸本線の米原駅〜木ノ本駅で運行したSL列車。湖北(こほく)と呼ばれる琵琶湖の北東岸で、湖が見えない水田の中を行き来した。2年もすると客が減ったのか、あまり運転されない列車となったが、毎年の運転は続いた。主に使われたC56形式蒸気機関車160号機が2018年5月で引退、2020年春からは新型コロナウイルス感染症の流行を理由に運休、そのまま2021年5月に運行の終了が公式に発表され、結果的に2019年11月が最後の運行となった。
それなのにこんな駅弁が新作で出てきて、二度と走らない列車の弁当が発売されて、驚いた。今は京都鉄道博物館の中を「SLスチーム号」として行き来するC56160に、「SL北びわこ号」のヘッドマークを付けることはあるらしい。そういえば「奥久慈清流ライン号」というSL列車も走っておらず、「SLばんえつ物語」は2022年8月の水害で無期限の運休となってしまった。
2022(令和4)年10月8日に「復刻近江牛すき焼き弁当」の名前で、草津駅と京都駅と新大阪駅で発売、23日まで販売。日本鉄道構内営業中央会の鉄道開業150年記念復刻駅弁企画により、同月から期間限定で販売された31社34駅弁のひとつ。その後もスーパーやデパートの駅弁催事で売られ、年が明けた1月の京王百貨店の駅弁大会にも出てきた。掛紙の絵柄はおそらく、昔風に作った上半分と、調製元に残る古い承認願を、1889(明治22)年7月1日承認の営業許可の継続について1893(明治26)年3月4日付で鉄道庁へ提出した書類の写しを転記した下半分。
中身はつまり、近江牛すき焼き弁当。御飯を牛肉煮、糸こんにゃく、錦糸卵で覆い、タマネギ煮、青葱煮、日野菜漬を添える。肉の脂身が少なめで赤身が多めであること以外は、いつもの草津駅弁、あるいは京都駅や新大阪駅や駅弁大会の弁当と、同じような味がする。
ということで、草津駅弁の歴史はほぼ、東海道本線の全通後の歴史と重なる。かつては東海道が中山道を分けた宿場町で、東海道本線が伊勢や南紀へ至る草津線を分ける駅は、駅弁があってしかるべき駅であった。1964(昭和39)年の東海道新幹線の開通、その前後の国鉄の伊勢輸送の衰退、一帯の京都のベッドタウン化で、今では駅弁があることが不思議に思える駅。駅弁大会で売られる草津駅弁のほぼすべてが、草津駅に行っても買えない弁当となる。
2020(令和2)年12月の東武百貨店池袋店、2021(令和3)年2月の鶴屋百貨店の駅弁大会、2022(令和4)年1月の京王百貨店の駅弁大会で実演販売。催事場での実演販売の専用商品と考えられる。中身は白飯を牛ステーキと牛焼肉で覆うもの。ブロッコリーの小片とタレも添付するが、事実上肉と飯。値は張るけれど、もし駅で売られる弁当でなくても、赤身も脂身もほどほどの牛肉をたくさん食べられて、焼き立てでなくても味わえる、催事に来て満足できる商品であると思った。
秋冬の駅弁大会シーズンに向けた、2021(令和3)年秋の新商品。中身のイメージイラストを載せたスリーブに収める長方形のプラ容器に、白飯を詰め、牛焼肉と鶏照焼、コーンとニンジンで覆い、ピクルスとマッシュポテトを添える。催事や輸送販売で他社の商品に見劣りしない名前と見栄えを、よく備えていると思う。
秋冬の駅弁大会シーズンに向けた、2021(令和3)年秋の新商品。商品名を描いた赤いスリーブに収めた長方形のプラ容器に、白飯を詰め、牛焼肉と牛肉煮ともやしといんげんで覆い、マッシュポテトと玉子焼を添える。ごく普通の焼肉弁当。
2014(平成26)年の秋頃の発売か。長方形の加熱機能付き容器に味付飯を詰め、近江牛の焼肉、近江牛を100%でなく10%入れたハンバーグ、ポテト、ニンジン、インゲン、コーンで覆う。味は下記のとおり少し前に京王百貨店の駅弁大会で買って食べた加熱式の草津駅弁と同じく良好。肉は少なくても、彩りが豊かで、各地の駅弁と並べるのに向く感じ
2018(平成30)年1月の京王百貨店の駅弁大会で、草津駅の復刻駅弁として販売。福井の駅弁催事業者のプロデュースのようで、実際に草津駅で売られることはないだろう。昔の草津駅弁の掛紙の絵柄を印刷した掛紙を使用、竹皮柄のボール紙の容器に収まる透明のトレーに詰めた中身は、白飯を牛肉、糸こんにゃく、たまねぎ、ネギ、錦糸卵、赤かぶらなどで覆う牛すき焼き風弁当で、「近江牛すき焼き弁当」とだいたい同じ。
2016(平成28)年1月までに発売か。長方形の加熱機能付き容器に茶飯を詰め、駅弁の名前どおりの近江牛焼肉と塩鶏チキンステーキで半分ずつ覆い、ニンジンとインゲンで仕切り、コーンとポテトとパインを添える洋食弁当。牛焼肉はまあまあ、照焼のスライスのような形状の塩鶏3個は、ほんのり塩気の薄味と、柔らかくヘルシーな印象の身がとても美味だった。価格は2016年の発売時や購入時で1,190円、2020年時点で1,280円。
※2020年6月補訂:値上げを追記2013(平成25)年の発売。草津駅で予約を要せず買うことができる、数少ない駅弁のひとつ。小柄な容器に白飯を詰め、牛焼肉と錦糸卵で覆い、ネギ、タマネギ、糸こんにゃく、大根桜漬を添える。東京や大阪で賑やかな上記や下記の駅弁で食べた味が、そのままコンパクトに詰まっていた。価格は2013年の発売時や2017年の購入時で520円、2020年時点で580円。
※2020年6月補訂:値上げを追記2015(平成27)年1月の京王百貨店の駅弁大会や阪神百貨店の駅弁大会の頃までに発売された、駅弁大会専用商品か。長方形の加熱機能付き容器に御飯を詰め、近江牛のすき焼きと焼き肉で覆い、錦糸卵とニンジンとインゲンで仕切り、ポテトフライとパイナップルを添える。他の草津駅の牛肉駅弁と同じく、真っ黒で濃くて甘いビーフの風味。価格は発売時や2016年の購入時で1,500円、2020年時点で1,580円。
※2020年6月補訂:値上げを追記駅弁催事屋ブランド「駅弁の達人」商品群のひとつとして、2007(平成19)年の秋に発売か。頑丈なプラスティック製の黒い容器を、中身の写真や様々な宣伝フレーズを印刷したボール紙の枠にはめる。中身は御飯の上を錦糸卵と牛肉煮で覆い、タケノコとダイコンと赤かぶらを付け、鶏肉煮、ごぼう、にんじん、うばがもちを添えるもの。
パッケージで「肉好きの方限定」と煽るが、中身の牛丼と鶏肉煮の分量はたいしたことない。高い価格は牛肉の品質か容器代か「駅弁の達人」ライセンス代か。もし催事臭の強い煽り文句がなければ、牛すき焼き肉のうまさとおかずの鶏肉に驚き、デザートに草津名物うばがもちが入っていて感動するところだと思う。スーパーの駅弁大会の常連であるようだが、現地で販売されているかどうかは分からない。価格は2011年の購入時で1,280円、2016年時点で1,300円、2017年秋のJR西日本の駅弁キャンペーン「西日本駅弁ランキング」では1,280円に戻った。
※2018年10月補訂:値下げを追記2021(令和3)年1月の京王百貨店の駅弁大会で輸送販売か。商品の名前にあるとおり、スリーブの写真にあるとおり、白飯を牛すき焼きで覆い、白飯をハンバーグで覆い、白飯を牛焼肉で覆う、確かな肉づくし。印象はここまで。春までに終売か。
※2022年4月補訂:終売を追記2020(令和2)年1月の京王百貨店の駅弁大会で、「忍者弁当」「忍者すき焼き弁当」とともに実演販売。茶色い掛紙には、2017(平成29)年2月発売の「忍者弁当」と同じ、忍者を思わせる構成のイラストが使われる。中身は白御飯を牛肉煮と牛ステーキで覆い、「忍」の焼き印を持つ玉子焼、手裏剣型のニンジン、しいたけ、煮豆、うばがもちを添えるもの。高価なりに肉の量があり、おいしかった。
忍者と牛肉の関連はさておき、草津駅は忍者の里を名乗る甲賀へ行くJR草津線の起点で、忍者にちなむ電車「SHINOBI−TRAIN」が運行される。また「うばがもち」は戦国時代からの草津宿の名物であるため、地域性を持つ駅弁である。しかしいずれも東京の買い物客にまでの知名度はなく、加えて草津といえば滋賀県よりも群馬県の温泉地という土地柄。2週間の会期を通して、全然売れておらず、かわいそうだった。
2020(令和2)年1月の京王百貨店の駅弁大会で、「忍者弁当」「忍者すき焼き&ステーキ弁当弁当」とともに実演販売。赤い掛紙には、2017(平成29)年2月発売の「忍者弁当」と同じ、忍者を思わせる構成のイラストが使われる。中身は白御飯を牛肉煮で覆い、「忍」の焼き印を持つ玉子焼、手裏剣型のニンジン、しいたけ、煮豆、うばがもちを添えるもの。詰まり中身は、上の「忍者すき焼き&ステーキ弁当」からステーキを抜いただけのはずが、不思議とあまりうまくなし。
秋冬の駅弁大会シーズンに向けた、2014(平成26)年秋の新商品か。黄色いボール紙枠に収めたプラ製容器の中身は、御飯の3分の2を牛焼肉で覆い、残りをコーン、にんじん、いんげんで覆い、パイナップル、ポテトフライを添えるもの。肉は見た目でタレ満載、広げると霜降り、食べると焼肉が香る。ありふれた牛肉駅弁のひとつではあるけれど、付合せによりファミリーレストラン風にできていると思った。2018年秋冬のシーズンまでの販売か。
※2020年4月補訂:終売を追記秋冬の駅弁大会シーズンに向けた、2014(平成26)年秋の新商品か。駅弁では意外に少ない、ハンバーグ弁当。長方形の加熱機能付き容器に茶飯を詰め、牛肉ハンバーグのスライスを並べ、コーンとニンジンとインゲンとフライドポテトで彩り、パイナップルとデミソースを添える。「近江牛10%入り」の棒ハンバーグを含め、えらくあっさり、さっくりした風味で、ソースの味も薄く、どこにも書いてないがヘルシーな印象を受けた。2018年秋冬のシーズンまでの販売か。
※2019年8月補訂:終売を追記2013(平成25)年10月の発売。御飯を牛肉煮と錦糸卵で覆い、インゲン、レンコン、漬物、「永源寺蒟蒻」なる赤い玉こんにゃくを添える。つまり、駅弁でもよくある牛丼。牛肉はとても少量だが、味付けと素材、特に脂肪に甘みがあった。また、駅弁の名前と、真っ白な表面加工ボール紙を組み立てて枠を厚くした容器で、高級感を出していた。価格は2014年の購入時で980円、2017年時点で1,010円。2018年までの販売か。
※2019年8月補訂:終売を追記東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で販売するために、この売店の開店日である2012(平成24)年8月7日に東京駅でデビューか。「近江牛焼肉弁当」(980円)「近江牛すきやき弁当」(1,050円)とこの「近江牛軍艦巻」(980円)と「近江牛三昧」(1,400円)「近江牛しぐれ煮重」(1,470円)の5種が毎日、170種類以上の駅弁を備えるというこの大きな駅弁売店で販売されるようになった。
小さくとても細長い惣菜向けプラ容器に、白御飯に牛肉煮を載せて海苔を巻いた軍艦巻が5個並び、うばがもちと生姜が添えられる。草津駅弁はその名のとおり、牛すき焼き肉の軍艦巻が5カン。下記のとおり同じ売店で同じような牛肉駅弁を食べ続けていたので、相変わらずの近江牛を含め海苔や酢飯にも味に関して感想はなく、一方で草津宿や駅弁屋と深い関係にある「うばがもち」を1個詰めていることが最大のセールスポイントではないかと思った。価格は2012年の発売時や購入時で980円、2014年4月の消費税率改定で1,010円。2018年頃までの販売か。
※2020年4月補訂:終売を追記東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で販売するために、この売店の開店日である2012年8月7日に東京駅でデビューか。この「近江牛焼肉弁当」(980円)と「近江牛すきやき弁当」(1,050円)「近江牛軍艦巻」(980円)「近江牛三昧」(1,400円)「近江牛しぐれ煮重」(1,470円)の5種が毎日、170種類以上の駅弁を備えるというこの大きな駅弁売店で販売されるようになった。
紙で補強した薄い木の容器に白御飯を敷いて、少々の牛焼肉とたっぷりのタマネギ煮で色濃く覆い、三色ピーマンの炒め物を添えるもの。タマネギがたっぷり入っていることで、牛丼単品商品の割には飽きたりもたれたりしにくいかもしれないが、少ない肉にブランド牛を名乗るほどの食感や香りが出ていない感じで、この駅弁売店で米沢駅弁その他の牛肉駅弁と同じ売店で比較されると厳しいと感じた。2015年頃までの販売か。
※2016年12月補訂:終売を追記東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で販売するために、この売店の開店日である2012年8月7日に東京駅でデビューか。「近江牛焼肉弁当」(980円)とこの「近江牛すきやき弁当」(1,050円)と「近江牛軍艦巻」(980円)「近江牛三昧」(1,400円)「近江牛しぐれ煮重」(1,470円)の5種が毎日、170種類以上の駅弁を備えるというこの大きな駅弁売店で販売されるようになった。
紙で補強した薄い木の容器に白御飯を敷いて、少々の牛肉煮とたっぷりのタマネギや糸こんにゃくで色濃く覆い、錦糸卵と日野菜漬を添えるもの。タマネギと糸こんにゃくがたっぷり入っていることで、牛丼単品商品の割には飽きたりもたれたりしにくいかもしれないが、少ない肉にブランド牛を名乗るほどの食感や香りが出ていない感じで、この駅弁売店で米沢駅弁その他の牛肉駅弁と同じ売店で比較されると厳しいと感じた。2015年頃までの販売か。
※2016年12月補訂:終売を追記東京駅の駅弁売店で販売するために、2012(平成24)年の夏までに発売か。同年8月7日にオープンした大きな駅弁売店「駅弁屋 祭」で大々的な販売が始まったが、その前からNRE5号売店での販売を見掛けている。開店に伴い「近江牛焼肉弁当」(980円)「近江牛すきやき弁当」(1,050円)「近江牛軍艦巻」(980円)「近江牛三昧」(1,400円)とこの「近江牛しぐれ煮重」(1,470円)の5種が毎日、東京駅構内で買えるようになった。
見た目と質感と固さが木のようなボール紙製の容器に御飯を敷き、近江牛しぐれ煮と錦糸卵で覆い、ダイコンや鶏肉などの煮物と日野菜漬などを添えるもの。とても甘く味付けされた薄く色濃く少量の牛肉は上品な感じ。草津駅でもきっと予約販売が実施されているはず。2015年頃までに東京駅での販売はなくなったようだが、新大阪駅の駅弁売店「旅弁当にぎわい」で時々、実演販売をしている模様。価格は2012年の購入時で1,470円、2018年4月には1,500円で販売。2020年までの販売か。
※2021年3月補訂:終売を追記秋冬の駅弁大会シーズンに向けた、2009(平成21)年秋の新商品か。昭和の頃の鍋駅弁と違い、そのままミニミニ鍋料理に使えそうな土鍋を容器に使用、これを中身のイメージ写真や駅弁の名前を印刷したボール紙の帯で留める。中身は茶飯の上を錦糸卵、牛すき焼き肉、糸こんにゃく、長ネギ煮で覆い、三つ葉とウナギと赤こんにゃくを添えるもの。2012年頃までの販売か。
確かにすき焼き鍋の雰囲気がたっぷり。分量は少量だけれども、容器の質感も含めてお腹いっぱいにしてくれる。草津駅のような駅弁の実需がなくなった駅ではなく、東海道新幹線「のぞみ」停車駅で出ていれば、もっと話題を呼んだのではないかと思う。すき焼きを「じゅんじゅん」と呼んだり、具にウナギや赤コンニャクを入れる点は、琵琶湖の南西側の滋賀県では当たり前のことである模様。
※2014年9月補訂:終売を追記2024(令和6)年1月の京王百貨店の駅弁大会で販売した企画商品。全国を6地域に分け、各地域の駅弁を4マスに詰めた駅弁を、実演で販売した。会期の前半は「北陸編」「中部編」「九州編」の3種を、後半は「北海道編」「東北・関東編」「関西・中国編」の3種を販売。会場ではもしかすると一番人気のブースになり、行列ができて毎日売り切れていた。
この関西・中国編は、滋賀県の草津駅「近江牛ステーキ&焼肉弁当」と、広島県の広島駅「炙りあなごめし」と、鳥取県の鳥取駅「山陰鳥取かにめし」と、兵庫県の西明石駅「ひっぱりだこ飯」の詰合せ。大きな掛紙には、その4種類の駅弁の掛紙の一部や縮小版をタイル状に組み合わせた。中身も正方形の4区画で、それぞれの御飯の部分を詰合せ。味も当然に、それらと同じ。