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 旅の友「駅弁」。実際に食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

JR西日本 広島(ひろしま)駅 JR-West Hiroshima Station
2020(令和2)年2月訪問 GoogleMap「広島駅」

駅名標 駅舎 駅構内

新大阪駅から新幹線で約1時間半。広島市は広島県の西側で瀬戸内海に面する、人口約120万人の城下町で政令指定都市。中国地方の商工業の中枢であるほか、世界唯二の被爆都市としてもその名が知られる。駅弁は国鉄時代からの駅弁屋が多種の駅弁を販売するほか、駅ビルで山陽・九州新幹線沿線の駅弁も売られるようになった。1894(明治27)年6月10日開業、広島県広島市南区松原町2丁目。

武将弁当毛利元就山海賊めし(1,500円)Busyo Bento Mouri Motonari Sankaizokumeshi
2022年1月16日に京王百貨店の駅弁大会で購入

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掛紙 掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

2022(令和4)年1月の京王百貨店の駅弁大会で、仙台駅の伊達政宗、新潟駅の上杉謙信、加賀温泉駅の前田利家、甲府駅の武田信玄、豊橋駅の徳川家康、名古屋駅の織田信長、城崎温泉駅の明智光秀、姫路駅の黒田官兵衛、広島駅の毛利元就、出水駅の島津義弘の10種類が各1,500円で一斉に発売、同月の阪神百貨店の駅弁大会でも販売。約20年前の疑義駅弁である日本古窯弁当シリーズと同じく、福井県の催事業者がプロデュースし、各地の駅弁業者が調製し、大規模な駅弁大会で販売する、各地の駅弁を名乗るが現地の駅では買えない商品だと思われる。調製元や鉄道会社などは、この駅弁とその発売に何も触れていない。

今回は黒いプラ容器が円錐状とボウル状で2種類あり、この毛利元就はボウル状のもの。これに毛利家の家紋を入れ、日本古窯弁当と同じ半透明のふたをして、今回のシリーズで共通のしおりを置き、それらしき絵柄のスリーブで留める。中身は茶飯を鶏山賊焼、タコ煮、焼アナゴで覆い、くりと乳団子を添える。味はこの調製元の福山駅弁と、同じように柔らかいアナゴと、固く締まるタコと、記憶にない鶏などで、食べればまあうまいもの。広島を代表する食材のタコ、穴子、神明鶏を釜めし風に、毛利元就が好んだ餅は、広島名物「乳団子」を添えたのだという。丸一日の日持ちがする弁当としてはよいと思う。

毛利元就(もうりもとなり)は、現在の広島県安芸高田市に生まれた戦国武将。毛利氏の第12代当主として大永3年(1523年)に吉田郡山城を継ぐと、策略に長じ勢力を拡大、半世紀で現在の岡山、広島、島根、山口の各県に相当する6か国を支配する大名となった。1997年のNHK大河ドラマが「毛利元就」で、当時は広島駅で駅弁となった。この駅弁(ではないかもしれないが)の調製元である浜吉は、尾道で創業し、明治時代に駅へ進出して鉄道の機関庫ができた糸崎に転じ、1975年に新幹線の駅ができた三原を拠点とし、2003年に福山駅の駅弁屋の倒産で福山を主戦場とし、既存の駅弁屋が君臨する岡山駅と広島駅にも駅弁を送り込み、徐々に勢力を拡大しつつある。

販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
株式会社 浜吉 広島県三原市糸崎四丁目3番56号 0848(62)2121 http://hamakichi.jp/

ビックリたこめし(1,080円)2020年10月3日に広島駅の商業施設の駅弁売り場で購入
Bikkuri Takomeshi

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JR時刻表によると2008(平成20)年に1,050円で発売か。正方形の容器にタコ飯を詰め、タコ煮のスライスとタコ天を貼り、錦糸卵とギンナンで彩り、煮物と広島菜油炒めを添える。塩味が濃くてビックリするタコ飯だった。駅弁のタコ飯は、駅弁屋の営業エリアでは東隣となる三原駅が元祖となる。

販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
広島駅弁当 株式会社 広島県広島市東区矢賀5−1−2 082(286)0181 http://www.ekibento.co.jp/

胡麻パンカツサンド(1,000円)2020年2月1日に広島駅ビルのテナントで購入
Gomapan Katsusand

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広島駅の駅ビルで買えたサンドイッチ。「広島駅限定」を名乗るため、駅弁と同列で収蔵した。駅弁でもよく使われる竹皮柄の紙箱に、「広島駅のカツサンド」とも記した赤い掛紙を巻く。透明なトレーに収まる中身は、商品名のとおり、トンカツのソース漬けと千切りキャベツを胡麻パンで挟んだ、カツサンドが3切れ。パンの個性が風味を彩る。調製元は広島エリアで様々な飲食店を経営する企業。

販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
コレクタス 株式会社 広島県広島市中区三川町4−17−303 082(569)8923 https://www.collectus.jp/

清盛瀬戸の彩り弁当(1,200円)2012年12月13日に広島駅新幹線口駅弁売店で購入
Kiyomori Seto no Irodori Bento

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2012年のNHK大河ドラマ「平清盛」の放送開始を前に、2011年11月18日に販売を開始。平清盛にちなんだ風景写真3点と、大河ドラマ「平清盛」広島県推進協議会が定めたイメージキャラクター「ひろしま清盛」のイラストなどを印刷したふたを使用する。価格は購入時は1,050円、2014年4月の消費税率改定により1,080円、2019年時点で1,188円、2020年時点で1,200円。

正方形9区画の中身は、赤飯、タコ飯、アナゴ飯、じゃこ飯、スズキ塩焼きと玉子焼、イワシ南蛮漬、ゴボウやコンブなどの煮物、鴨やネギなどの焼き物、サツマイモや煮豆などの甘味。

これははたして何をやりたかったのか、飯や具の内容も味もバラバラで、おつまみには適していそうだが、食事や駅弁としては面白くなし。リアルな記録に乏しい800年前の人物というテーマは、半世紀の歴史で最低の視聴率を記録したこの大河ドラマともども、人気という点では厳しいのでないか。

※2020年5月補訂:値上げを追記
※2019年8月補訂:値上げを追記
※2014年6月補訂:値上げを追記
販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
広島駅弁当 株式会社 広島県広島市東区矢賀5−1−2 082(286)0181 http://www.ekibento.co.jp/

もみじ(1,100円)2012年12月13日に広島駅新幹線口駅弁売店で購入
Momiji

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駅弁の名前は「もみじ弁当」。記憶では1990年代からこの名前と姿で売られている、広島駅の幕の内駅弁。商品名と紅葉を描いた横長の容器は、まるごとラップで包まれているため、揺れる列車内でも積み上げての販売に向いていた。中身は俵飯、あなごずし、広島菜漬、玉子焼、焼き魚、シイタケやサトイモやタコなどの煮物、サツマイモ甘露煮、りんごのコンポートなど。改めてしっかり食べてみると、具の形や味がずいぶん大きいことが印象的。価格は購入時は1,050円、2014年4月の消費税率改定により1,080円、2019年時点で1,100円。

※2019年8月補訂:値上げを追記
※2014年6月補訂:値上げを追記
販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
広島駅弁当 株式会社 広島県広島市東区矢賀5−1−2 082(286)0181 http://www.ekibento.co.jp/

【掛紙】もみじ(1,030円)1992年10月17日調製
Momiji

掛紙

入手状況から1992(平成4)年10月17日5時の調製と思われる、昔の広島駅弁のふたの一部。上記の20年後の「もみじ」と、その体裁は変わらなかったように記憶している。幕の内弁当という存在と内容も、変わらないのではと思う。

販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
広島駅弁当 株式会社 広島県広島市東区光町1丁目12番7号 082(261)0181

【終売】ミタイケンひろしま弁当(1,200円)2020年10月3日に広島駅の商業施設の駅弁売り場で購入
Mitaiken Hiroshima Bento (end of sales)

掛紙 掛紙 外観 外観 外観 中身 中身

2020(令和2)年10〜12月のJRグループの観光キャンペーン「ミタイケンひろしま(せとうち広島デスティネーションキャンペーン)」の会期に合わせて発売。ふたにそのロゴマークと、広島の名所や名物のイラストがちりばめられる。中身は周囲に穴子飯、ジャコ飯、カキフライとレモンゼリー、玉子焼とナスおひたしを配置し、中央に牛肉煮、イワシ南蛮漬、そしてなんと、もみじ饅頭の天ぷら。あんこの饅頭を揚げてしまうとは、食べた人の感想を聞いてみたいもの。会期の終了後も売られ、翌年8月頃に終売か。

※2023年4月補訂:終売を追記
販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
広島駅弁当 株式会社 広島県広島市東区矢賀5−1−2 082(286)0181

【終売】かしわめし(920円)2020年2月1日に広島駅舎の駅弁売店で購入
Hiroshima Meibutsu Motonarigyu (end of sales)

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山口県の山陽本線小郡駅改め新山口駅で、半世紀以上親しまれた駅弁「かしわめし」が、駅弁屋の撤退により広島駅の駅弁屋に移籍し、2017(平成29)年に新山口駅や広島駅で改めて発売されたもの。ふたの絵柄が新山口駅のものを引き継いでいるのは、そのためだろう。

中身は新山口駅弁の頃とはまるで異なり、鶏肉の五目飯を使うおむすび2個、白飯を鶏と卵のそぼろで覆うもの、玉子焼、煮物、鶏唐揚、焼売、鶏照焼、ミニゼリー。九州北部や山口県で駅弁や郷土料理になる「かしわめし」とは味も見た目も似付かない、鶏が豊かなお弁当。2021年までの販売か。調製元は2018年末に博多駅のかしわめしを引き継いだ。

※2023年4月補訂:終売などを追記
販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
広島駅弁当 株式会社 広島県広島市東区矢賀5−1−2 082(286)0181

【終売】広島名物元就牛(1,300円)2020年2月1日に広島駅舎の駅弁売店で購入
Hiroshima Meibutsu Motonarigyu (end of sales)

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2019(平成31・令和元)年の5月までに発売か。駅弁の名前などを描く、赤くシンプルな掛紙を巻かれた長方形の容器の中身はつまり牛丼で、白御飯をすき焼き肉とタマネギで覆い、広島菜漬といちごわらびもちを添えるもの。牛肉に広島県血統を引き継ぎ県内のみで育てた、牛枝肉取引規格の等級「B−3」以上のブランド牛「広島血統和牛元就」、つまり広島県産牛を使うようだ。1年間ほどの販売か。

※2021年3月補訂:終売を追記
販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
広島駅弁当 株式会社 広島県広島市東区矢賀5−1−2 082(286)0181

【終売】広島旅弁当(1,100円)2020年2月1日に広島駅舎の駅弁売店で購入
Hiroshima Tabibento (end of sales)

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2015(平成27)年8月までに発売。小さな掛紙には広島が誇る観光名所「広島城」「原爆ドーム」「大和ミュージアム」「厳島神社」の地図が、簡単な絵柄で描かれる。中身はタコ飯、穴子飯、牛肉煮、煮物、揚げ玉子やカキフライなどの5区画。広島の食をなんとなく反映しているように見える、幕の内弁当でないけれどそんな用途に向いた駅弁。2020年の春頃までに終売か。

※2021年3月補訂:終売を追記
販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
広島駅弁当 株式会社 広島県広島市東区矢賀5−1−2 082(286)0181

【終売】広島名物瀬戸もみじ(1,080円)2020年2月1日に広島駅舎の駅弁売店で購入
Hiroshima Meibutsu Setomomiji (end of sales)

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2019(平成31・令和元)年の5月までに発売か。駅弁の名前などを描く、黄色くシンプルな掛紙を巻かれた長方形の容器の中身はつまり豚丼で、白御飯をタレをたっぷりまとう3枚の豚肉で覆い、広島菜漬といちごわらびもちを添えるもの。豚肉に広島県の庄原地区の生産者4戸が2013年頃からつくる、飼料に牡蠣殻粉末を混ぜて育てた広島食肉市場肉豚出荷組合のブランド豚「瀬戸もみじ」を使うようだ。1年間ほどの販売か。

※2021年3月補訂:終売を追記
販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
広島駅弁当 株式会社 広島県広島市東区矢賀5−1−2 082(286)0181

【終売】ご当地ひっぱりだこ飯 広島版(1,100円)2019年1月26日に阪神百貨店の駅弁大会で購入
Gotochi Hipparidakomeshi Hiroshima-Ban (end of sales)

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2018(平成30)年9月6日に広島駅で発売。兵庫県の西明石駅弁「ひっぱりだこ飯」の発売20周年を記念した企画の第2弾として、この駅弁の広島版を制作したそうな。見た目や内容や風味は、西明石駅弁とほとんど同じ。広島版ということで、掛紙に厳島神社の大鳥居を描き、中身に炙り穴子煮を加えた。2022年で終売か。

※2023年4月補訂:終売を追記
販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
株式会社 淡路屋 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682

【終売】広島ざんまい弁当(1,190円)2019年1月20日に京王百貨店の駅弁大会で購入
Hiroshima Zanmai Bento (end of sales)

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2014(平成26)年秋の発売か。ふたに「牡蠣めし」「牛めし」「穴子めし」と書かれるとおり、横に細長い容器の3区画に、かき飯をカキフライ2個で覆い錦糸卵とニンジンを添える牡蠣めし、茶飯を牛すき焼きとシイタケと錦糸卵で覆う牛めし、茶飯を煮穴子と錦糸卵と広島菜漬けで覆う穴子めしが入っていた。1食分で3食を楽しめる、便利な駅弁。2019年の終売か。

※2020年5月補訂:終売を追記
販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
広島駅弁当 株式会社 広島県広島市東区矢賀5−1−2 082(286)0181

【終売】広島おまかせ寿し(1,080円)2014年11月2日に広島駅の改札外の駅弁売店で購入
Hiroshima Omakasezushi (end of sales)

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1998(平成10)年4月10日に1,000円で発売。JTBの月刊誌「旅」の誌面企画によるこだわり駅弁の、1991(平成3)年の仙台駅「各驛停車」、同年の神戸駅「播磨王」、1995(平成7)年の新富士駅「ふじむすめ」に続く第4弾で最終作。第3弾と同じく駅弁に詳しい林順信、小林しのぶの両氏、雑誌の編集長と調製元の社長などで議論し考案した駅弁。発売当時は「安芸の八珍」の副題が付いていた。ふたには中身をイラストで描く。

小柄のわりには深めな折箱に、8種8個の寿司等と、大石餅、ガリ、柴漬けを収める。広島の八珍を詰めたとも、寿司屋に「おまかせ」を注文すると出てくるものをイメージしたともされる中身は、穴子にぎり寿し、小いわしにぎり寿し、あさり軍艦巻寿し、牛肉軍艦巻寿し、鯵押し寿し、田舎押寿し、穴子入玉子の7個と、サワラ、小鯛、松茸、牡蛎で回す季節のひとつ。見た目は普通で、構成は普通でなく、しかし無難においしい、創作にぎり寿司。2018年頃までの販売か。

※2020年4月補訂:終売を追記
販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
広島駅弁当 株式会社 広島県広島市東区矢賀5−1−2 082(286)0181

【終売】瀬戸内しらす物語(1,000円)2013年1月18日に京王百貨店の駅弁大会で購入
Setouchi Shirasu Monogatari (end of sales)

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2013年1月の京王百貨店の駅弁大会での実演販売で発売か。丼で、シラス山椒煮を仕込んだ白御飯を釜揚げシラスで覆い、だし汁、だし醤油、小イワシの天ぷら、温泉卵、柴漬け、ワサビ菜漬を添付する。名古屋のひつまぶしのように、最初はそのままシラス御飯、次に醤油とワサビ菜でシラス丼、最後にだし汁でしらす茶漬けと、3種の味を楽しめとパッケージに書いてあるエンターテイメント駅弁。面倒だけど楽しくもある。2〜3月には現地での販売もされたようだが、定着しなかった模様。

販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
広島駅弁当 株式会社 広島県広島市東区矢賀5−1−2 082(286)0181
疑義駅弁

【終売】ふぐ寿司萩焼き(1,500円)2013年1月13日に京王百貨店の駅弁大会で購入
Fuguzushi Hagiyaki (end of sales)

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2013(平成25)年1月の京王百貨店の駅弁大会の他には販売されていないかもしれない、駅弁大会専用商品。「日本窯元めぐり」シリーズと同じ催事業者のプロデュースによるもので、ここでは他に草津駅「信楽焼抹茶茶碗山菜松茸と祭寿司」も売られていた。十数年前の同シリーズでは新富士駅弁で使用した萩焼を、今度はボール紙の箱に詰めてから、商品名や宣伝文を書いた紙帯で留める。

中身は酢飯の上にフグの旨煮を2個と竜田揚を3個置き、フグの煮こごり、クラゲの雲丹和え、レモンなどを添えるもの。メインのフグは、小骨や大骨に難儀するものの、ふんわり香り、味に文句はない。でも、駅弁を名乗らないで欲しいと願う。商品そのものでは駅弁屋を名乗らず、調製元の駅売店や仕出しでのブランド「あじろや」としてはいる。

販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
広島駅弁当 株式会社 広島県広島市東区矢賀5−1−2 082(286)0181

【終売】清盛しゃもじ弁当(1,100円)2012年1月15日に京王百貨店の駅弁大会で購入
Kiyomori Shamoji Bento (end of sales)

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2012年のNHK大河ドラマ「平清盛」の放送にちなみ、2011年12月頃から2012年3月頃まで販売された期間限定駅弁。広島駅の名物駅弁「しゃもじかきめし」の容器を流用し、パッケージには中身の写真や解説、広島の観光案内、広島県商工労働局が大河ドラマに合わせて制作したキャラクター「ひろしま清盛」などを描いている。実物のしゃもじも1本付いている。

中身もほとんど「しゃもじかきめし」。御飯の部分が共通で、おかずのじゃこが御飯にかかり、こちらはおかずとしてタコ、がんす、大根漬、清盛餅を詰める。この容器を使う「しゃもじかきめし」以外の駅弁の登場は約30年ぶりだろうか。しかしこれとそれを比較すれば、知名度はもちろん味でも中身の充実度でも「しゃもじかきめし」の圧勝だなと感じたし、こちらは催事場でも客が全然付いていなかった。

販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
広島駅弁当 株式会社 広島県広島市東区矢賀5−1−2 082(286)0181

【終売】W健太弁当(1,050円)2010年7月31日に広島駅ビル内弁当売店で購入
W Kenta Bento (end of sales)

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2009(平成21)年3月19日に発売し、2010年版もこのように無事に発売された、プロ野球の選手にちなんだお弁当。広島東洋カープの前田健太投手と栗原健太内野手の写真を掲載した赤く大きな専用紙箱を使用、黒いスタジアム型トレーに収まる中身は、三角形の型押し飯、焼きそば、ハンバーグ、鶏唐揚、スパゲティ、ウインナー、枝豆、とうもろこし、ゆで卵、ポテトサラダ、紫キャベツの酢の物、たくあんなど。

容器側面での記述によると、中身は両選手の好きな食べ物である模様。栄養バランスやカロリーを気にしてはいけないスタミナ食で分量も十二分。来シーズンには別の弁当になっているだろうが、一応記録する。現在は売られていない模様。

1988(昭和63)年生まれの前田健太選手は大阪府出身でPL学園高校を経て2006(平成18)年に高校生ドラフト1巡目で、1982(昭和57)年生まれの栗原健太選手は山形県出身で日本大学山形高校を経て1999(平成11)年にドラフト3位で、それぞれ広島東洋カープに入団し、以来カープ一筋で今に至る。4度の優勝と3度の日本一を誇った昭和50年代の赤ヘル旋風はいずこやら、1998(平成10)年から5位が定位置で時々4位か最下位になるような低迷期が続いており、両選手とも当然に優勝争いや日本シリーズの経験はない。

※2013年5月補訂:終売を追記
販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
広島駅弁当 株式会社 広島県広島市東区矢賀5−1−2 082(286)0181

【終売】味めぐり 広島紀行(1,260円)2004年10月2日に広島駅のホーム側の弁当等売店で予約購入
Ajimeguri Hiroshima Kiko (end of sales)

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JR西日本の駅弁キャンペーンに合わせて2004年5月1日発売。小柄なふたと底面が紙製の経木枠の木目調長方形の容器をふたつ重ねて、ボール紙の扉を閉じて輪ゴムでしばる。中身はそれぞれ六分割され、下段はじゃこ飯や菜飯に黄桃やグレープフルーツ、上段は小いわし南蛮煮、わに(サメ)揚げ物、煮タコ、穴子巻玉子、じゃがバターなど。広島北部の郷土料理らしいサメ料理が入るのはとても珍しい。2004年度JR西日本「駅弁の達人」対象駅弁。

個々の食材の個性とサイズが大きく、風味も雰囲気も良い駅弁。しかし箸袋に「仕出し料理 あじろや」と脱駅弁のブランド名を掲げていたり、普段の広島駅での弁当販売状況を見ると、この調製元は駅弁への関心が薄いのではないかと思われてならない。現在は売られていない模様。

※2013年5月補訂:終売を追記
※2004年11月補訂:写真の追加と解説文の一部改訂
販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
広島駅弁当 株式会社 広島県広島市東区矢賀5−1−2 082(286)0181

【終売】きじ釜めし(970円)2002年2月17日にさいか屋川崎店の駅弁大会で購入
Kiji Kamameshi (end of sales)

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2000年頃に発売。プラスティックの釜を使用し、中身はキジ御飯の上の中央にキジ肉煮を配置、周囲に薩摩芋・栗・黒豆・シメジ・うずら卵などを配置するもの。栗と薩摩芋がかなり甘い点(私は好きだが)を除き、飯も鳥もしゃきっとした味と食感が楽しめる。現在は売られていない模様。

※2013年5月補訂:終売を追記
販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
広島駅弁当 株式会社 広島県広島市東区矢賀5−1−2 082(286)0181

【終売】もぐり寿司(880円)2001年12月31日に広島駅ビル内弁当売店で購入
Mogurizushi (end of sales)

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1984(昭和59)年に発売。長方形のボール紙製容器の中に赤いトレーが入る。中身は酢飯に瀬戸内の小魚やえびや山菜がもぐり、上にはエビやイクラや穴子や椎茸などが載るもの。全体の分量もそうだが、特に具の量が少なく、値段を考えてもやや寂しい内容。普通の幕の内弁当か、冬ならば「しゃもじかきめし」を買いたい。

駅弁でのもぐり寿司といえば、山陰本線松江駅「大和しじみのもぐり寿司」が有名で、広島にももぐり寿司があるとは思わなかった。価格は購入時で870円、2015年時点で905円、2017年時点で880円。2018年頃までの販売か。2021年に1,080円でリニューアル再発売したものの、同年で終売か。

※2023年4月補訂:終売を追記
※2021年3月補訂:現況を追記
※2020年4月補訂:終売を追記
※2019年8月補訂:値下げを追記
※2015年10月補訂:値上げを追記
販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
広島駅弁当 株式会社 広島県広島市東区矢賀5−1−2 082(286)0181

【掛紙】瀬戸のじゃこ飯(777円)2000年9月2日にどこかで購入
Seto no Jako Meshi

掛紙

購入時には小判型容器にまきすを巻いて掛紙をかけていたが、2004年時点で長方形の容器に掛紙を兼ねたボール紙のふたをしている模様。中身は麦飯の上にじゃこの生姜風味甘辛煮に錦糸卵と海老そぼろをストライプ状に敷き詰め、おかずを添えるもの。味はかなり濃いめ。

価格は740円+消費税でスリーセブン。なお、同じ山陽本線の相生駅に「瀬戸のしゃこめし」という駅弁があり、駅弁大会ではこの両者が高確率で混同される傾向にある。

販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
広島駅弁当 株式会社 広島県広島市東区矢賀5−1−2 082(286)0181

【掛紙】御赤飯(500円)調製年月日不詳
Osekihan

掛紙

入手状況から1977(昭和52)年の調製と思われる、昔の広島駅弁の掛紙。余計な情報は何も記されも描かれもしていない、シンプルだが後世から見れば物足りないデザインの掛紙。

販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
広島駅弁当 株式会社 広島県広島市光町1丁目12番7号 (61)0181

【掛紙】お弁当(500円)1977年10月2日調製
Obento

掛紙

1977(昭和52)年10月2日12時の調製と思われる、昔の広島駅弁の掛紙。自動車の少ない広島駅新幹線口、新幹線の旧型車両、調製印代わりのラベルに記されたコンピュータ印字の製造年月日に時代を感じる。

販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
広島駅弁当 株式会社 広島県広島市光町1丁目12番7号 (61)0181

【掛紙】お弁当(200円)調製年月日不詳
Obento

掛紙

昭和40年代、1970年前後の調製と思われる、昔の広島駅弁の掛紙。宮島厳島神社と広島平和公園の写真を小さく使う。

販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
広島駅弁当 株式会社 広島駅北口東 (61)0181

【掛紙】御弁当(100円)調製年月日不詳
Obento

掛紙 掛紙

昭和30年代、1960年前後の、5月2日11時の調製と思われる、昔の広島駅弁の掛紙。宮島ロープウェーができた1959(昭和34)年4月以降、広島市の市内局番が2桁になる1963(昭和38)年頃より前のものか。宮島ロープウェーと厳島神社、平和大橋と広島平和記念資料館、原爆ドームを描く。

販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
広島駅弁当 株式会社 広島県広島市松原町 (6)0181

【掛紙】御寿し(20銭)調製年月日不詳
Osushi

掛紙

第二次大戦中の調製と思われる、昔の広島駅弁の掛紙。駅名が記載されておらず、駅弁として使われたかどうかは定かでないが、業者名は駅弁屋のもの。広島城と入道雲を背景に戦闘機3機の飛行を描いたものか。インフレ抑制の強攻策として価格を1939年9月18日現在のものに固定するという、同年10月に交付された価格等統制令の適用を示す記号(マル停マーク)が付く。

販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
羽田別荘 所在地の記載なし 151番

【掛紙】ひろしま羽田別荘(価格不明)調製年月日不詳
Hiroshima Hadabesso

掛紙

戦中の調製と思われる、昔の広島駅弁の掛紙。駅名も商品名も無記載のため、駅弁の掛紙ではないかもしれない。紙質でも絵柄でも、結果的に第二次大戦の末期となった頃の状況を反映していると思う。

販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
羽田別荘 所在地の記載なし 連絡先の記載なし

【掛紙】御吸物付辨當(25銭)調製年月日不詳
Osuimono-Tsuki Bento

掛紙

第二次大戦前の調製と思われる、昔の広島駅弁の掛紙。収集者は1941(昭和16)年4月18日の調製とみなしていた。宮島とその市街と、厳島神社の大鳥居を描く。調製元の吉本屋は、1943(昭和18)年3月に広島駅弁当となった当時の構内営業者5社のうちひとつ。

販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
吉本屋 広島駅 5893番、964番

【掛紙】御辨當(価格不明)調製年月日不詳
Obento

掛紙

第二次大戦前の調製と思われる、昔の広島駅弁の掛紙。広島付近の地図を描いていると思われるが、現在の地図と照らし合わせても、どこがどれを指すのかがはっきりしない。1943(昭和18)年3月に、羽田別荘その他広島駅構内営業の3社と海田市駅の2社の戦時合併により、現在の広島駅弁当が設立された。

販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
羽田別荘 広島駅 11番他多数

【掛紙】上等御辨當(40銭)1921年12月31日調製
Joto Obento

掛紙

1921(大正10)年12月31日の調製と思われる、昔の広島駅弁の掛紙。上の掛紙とほぼ同じく、広島付近の地図を描いているが、細部は不思議とまるで異なる。

販売駅
山陽本線 広島(ひろしま)駅 1894(明治27)年6月10日開業 広島県広島市南区松原町2丁目
調製元
羽田別荘 広島駅 11番他多数